製品安全

製品安全教育DVDハンドブック(IHこんろの事故)

IH専用なべを使って正しく調理しよう。

 

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IHこんろでの天ぷら油火災

概要

IHこんろ(電磁調理器)で揚げ物を調理中、その場を離れていたところ、異音とともにフライパンの油が発火し火災が発生した。

解説

揚げ物を調理中、その場を離れていました。また、取扱説明書で指定されているより「少ない油量」で調理し、「揚げ物コース」ではなく「手動コース」で加熱しました。
さらに、「IH専用なべ」を使用していなかったため、温度センサーが正常に働かず、油の温度が上がりすぎ、発火したものです。

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注意ポイント

火を使わないIHこんろでも「天ぷら油火災」が起こっています。
揚げ物調理中は絶対にそばを離れない。離れるときは電源スイッチを必ず切りましょう。揚げ物を調理するときは油の量に注意し、付属のIH専用なべなど底が平らなものを使いましょう。油の量が少ない場合や、なべ底に反りがあると温度センサーが正常に働きません。
取扱説明書に従ってIH専用のなべを使用し、揚げ物コースを選択しましょう。

その他の事故

  • なべの下に汚れ防止シートを敷いて揚げ物調理をしていたところ、温度センサーが正常に働かず、温度コントロールができずに油が発火した。
  • IHこんろの上にはかりが置いてあり、誤ってこんろのスイッチを入れたため、はかりの底の金属板が加熱され火災になった。

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話し合うためのヒント

  • 身近に同じような事故にあった人はいませんか?
  • ガスこんろの天ぷら油火災と違いはありますか
  • なぜIHこんろ専用のなべが必要なのでしょうか?

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事故発生時の注意

配電盤のブレーカーを落としてください。

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関連情報

IHこんろの原理については、こんろの磁力発生コイルで発生した磁力線がなべ底に作用し、電磁誘導によりうず電流が発生、なべ底の電気抵抗によって発生したジュール熱によりなべを加熱させるというものです。誘導加熱の英語表記(Induction Heating)からIHと略称されます。

IHこんろには温度センサーがあり、なべ底の温度を検知して自動的に温度をコントロールしています。少量の油で調理すると油の温度が急に上がって温度センサーが感知できないことがあります。また、なべ底が平らなものを使わないと温度センサーがなべ底の温度を正確に測ることができません。

なべ底と温度センサー

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図