製品安全

Vol.31  9月 8日号「電気ジャー炊飯器から発煙した事故(後編)」

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         ■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
      ■■■        生活・福祉技術センター 製品安全企画課
                       http://www.jiko.nite.go.jp/

====================2006.9. 8 Vol. 31===================
┌─────┐
│PSコラム│
└─────◆───────────────────────────┐
      │        電気製品の電圧と安全         │
       └───────────────────────────┘

◇我が国では、電気製品を使用する場合、100VのAC電源を使用すること
 が一般的だが、世界的にみるとそうではない。この我が国の100Vについ
 て、電気製品の電圧と安全にも詳しいNITEの電気製品の担当者から話を
 聴いた。

◇世界的な使用電圧の状況をみてみると、ヨーロッパで120V、125V、
 127V、220V、230V、240V、米国は120V、南米ブラジル
 では127V、230Vとなっている。100Vを使用している国は日本と
 北朝鮮しかない。電圧が高い方が配電効率がよいため、ヨーロッパでは23
 0Vに統一する方向に向かっているという。

◇230Vと100Vの違いは、次のように考えるとわかりやすい。消費電力
 1kWのクーラーがあったとする。230V仕様の場合、消費電流は、消費
 電力=電圧×電流であるので、4.3Aの電流が流れる。一方、100V仕
 様の場合では10Aの電流が流れる。同じ消費電力の機器を稼働させるため
 に、100Vでは2倍以上の電流が必要になるということである。
 
◇ヨーロッパの電気製品はアースピン付きプラグを使うことが一般化している。
 100Vでは必ずしもアースピン付きプラグにはなっていない。これは、ヨ
 ーロッパでは電圧が高く、100Vに比べ感電の危険性が高いための措置だ
 という。

◇一方、電源電線のジュール熱による発熱量は電流×電流×電線の抵抗(R)÷
 4.2で表されるので、前出例の場合は以下のようになる。
   230V仕様の場合は、4.3×4.3×R=18.49×R
    100V仕様の場合は、10×10 ×R=100  ×R
 つまり、100Vは230Vに比べ5倍以上の熱が発生し、電流による火災
 の危険性が高くなる。 

◇NITEが公開している事故データベース(*1)でみると、電気製品による
 「火災」が「感電」よりも圧倒的に多い。2004年からEC(欧州委員会)
 で運営されているRAPEXシステム(*2)で調べてみると、2006年1~4月
 の通知件数は、感電(Electric Shock)が102件で、火災/火傷(Fire
 risk/burns)の62件を上回る結果になっている。100Vと230V、そ
 れぞれに長短がある。扇風機の100Vのコンセントプラグを抜きながら、
 少し複雑な気持ちになった。
                              (編集子)
 (*1) http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html
 (*2) http://ec.europa.eu/consumers/dyna/rapex/rapex_archives_en.cfm

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                目次 
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1.事故100選
    第8回「電気ジャー炊飯器から発煙した事故(後編)」
2.事故情報 
   ・消費生活用製品の事故情報収集状況(8月21日~9月1日受付96件)
   ・ガスこんろのグリルからの出火事故
   ・事故情報収集制度対象外の事故(8件)
3.社告情報(8件)
4.NITEの製品安全情報
   ・事故情報特記ニュースNo.71発行
   ・「事故リスク情報分析室」新設のお知らせについて
5.関係機関の製品安全情報
   ・パロマ工業株式会社製瞬間湯沸器による一酸化炭素中毒事故
    の再発防止について(第13報~第14報)      経済産業省
   ・ノートPC搭載リチウムイオン電池の不具合への対処について(第2報)
                              経済産業省
   ・ガス風呂釜及びガス瞬間湯沸器の排気筒の設置不良等に係る
    一酸化炭素中毒事故防止対策の促進について
                              経済産業省
6.編集後記
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             1.事故100選
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 NITEや試験研究機関が事故原因究明をした事例に、その事故原因が安全
な製品を設計する上などで参考となる事例が多数存在します。これらの事例を
風化させてはならないと考え、当時の状況を事故100選としてご紹介するこ
とにしました。今回は、電気ジャー炊飯器から発煙した事故の後編です。

     第8回 電気ジャー炊飯器から発煙した事故(後編)

◇トラッキングの原因はなんだったのか。観察すると、炊飯器のフタをロック
 するフックボタン用のばねの取付穴直下には電源基板を保持するための金具
 があった。その金具には、取付穴から電源基板まで液体が流れて乾燥したと
 思われる痕跡が続いており、固着物が付着していた。これは水などの液体が
 ばねの取付穴から内部に侵入し、保持金具を伝わって電源基板にまで到達し
 たことを示すものである。このためトラッキング現象が生じ絶縁破壊を起こ
 したものと考えられた。

◇フックボタン周辺に液体がかかった場合、内部に侵入することがあるのか。
 1mlの水をフックボタンと本体の隙間に滴下してテストした。すると、フ
 ックボタンのばねを伝って取付穴から内部に水が侵入した。フックボタン下
 部のくぼみに水が約3mlたまった状態でフックボタンを操作すると、フッ
 クボタンに押し出され、取付穴から内部に水が侵入することも判明した。

◇以上のことから、操作パネルの下が赤くなり発煙した経緯は以下のとおりと
 推定された。
 ・フックボタンのばねの取付穴から内部に液体が侵入。
 ・浸入した液体は基板保持金具を伝わり電源基板のリレー端子の電圧のかか
  る部分に滴下。
 ・基板表面がトラッキング現象による絶縁破壊で赤熱、発煙し、その赤い光
  が樹脂製の外かくを透過して見えた。
 つまり、電源基板に液体が浸入しやすい構造であることが原因だったという
 ことである。

◇事故品の通電テストでは、外かくが赤く光って発煙して最終的に温度ヒュー
 ズが作動し、電圧がかからなくなることが確認された。また、電源基板の上
 に取り付けられた金属製仕切り板による局部過熱の拡大防止効果から、火災
 などの拡大被害に至る可能性は低いと判断された。設計に問題があったとは
 いえ、その先の安全対策が功を奏し、大きな事故に至らなかったともいえる。

◇製造事業者は、発売4ヶ月後の1993年12月製造分から設計を見直し、
 液体の侵入経路であるばねの取付穴を埋めた構造に変更した。事故品は変更
 前の4ヶ月間に製造された製品であった。変更前の製品であっても、拡大被
 害に至らない設計だったためか、あるいは、水分が浸入するような使用がな
 されなかったためか、当該製品については、本件以外に事故情報は入ってき
 ていない。

   ☆前回までの記事はこちらです→ http://www.jiko.nite.go.jp/psm/ 

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              2.事故情報
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  ◆◆◇ 消費生活用製品(*)の事故情報収集状況 ◇◆◆ 
        (8月21日~9月1日受付96件)

 NITEに通知のあった事故の傾向を見るために、上記期間内で、収集件数
 の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。
                 
    製品名(事故状況と件数)        [前号比(件数±)]
  =============================================================
  1. 四輪自動車       (火災等  12件)  [+ 2]
  2. エアコン       (火災等   9件)  [+ 4]
  3. ガスこんろ       (火災等   8件)  [+ 1]
  4. シュレッダー     (指挟み等  5件)  [+ 5]
   . ふろがま        (火災    5件)  [+ 1]

   (*) 消費生活用製品:一般消費者が生活において使用する製品。

  ◆◆◇ ガスこんろのグリルからの出火事故 ◇◆◆

 焼き魚の美味しい季節になりました。今回は、ガスこんろによる事故の中で、
こんろのグリルから出火した事例をご紹介します。

 ガスこんろの事故は年間を通してNITEに通知の多い事故(*1)です。その
約6割は天ぷら油火災で、グリルからの出火事故の通知は天ぷら油火災ほど多
くありませんが、グリルで魚などを焼いているのを忘れて点火したままにし、
火災に至る事故があります。
 このように点火したまま放置したことに、脂がのった魚を焼いていたり、グ
リル内の清掃が不十分で油脂が残っていたり、水を張るタイプの受け皿に水を
張り忘れたりすると、油脂が発火するなど危険性がさらに高まります。グリル
内はこまめに清掃し、取扱説明書などの注意事項を守るようにしてください。
最近では、消し忘れ防止や過熱防止などの安全装置が付いているグリルもあり
ます。

 (*1)NITEで平成16年度、平成17年度に通知のあった事故情報のうち、
   公表しているガスこんろによる事故(平成17年度第4四半期報告まで)

  ・木造2階建て住宅の1階台所のガスこんろから出火し、約110平方
  メートルを全焼して、家人1名が死亡、1名が軽傷を負った。      
  ------------------------------------------------------------------
  →ガスこんろのグリルで魚を焼いたまま放置したため、グリル受け皿の
  水が蒸発し、魚の油脂やグリル内に付着していた油脂に着火し、グリル
  の排気口より炎があふれた。そして、ガスこんろ上部の出窓に敷いてあ
  った新聞紙などに燃え移り、火災に至ったと推定される。

  ・団地の一室から出火し、壁や天井など約44平方メートルを焼いた。
   ------------------------------------------------------------------
  →ガスこんろのグリルで魚を焼いて取り出した後グリルの火を消し忘れ
  たため、グリル受け皿の水が蒸発して、魚の油脂やグリル内に付着して
  いた油脂が発火し、排気口から炎が出て付近の可燃物に着火し、出火し
  たものと推定される。

・・・‥‥…………………………………………………………………‥‥・・・

  ◆◆◇ 事故情報収集制度対象外の事故 ◇◆◆

◇『エレベーター事故4件』(8/18~30)
 エレベーターが急停止して男性が頭に負傷した事故(和歌山県)、エレベー
ターに閉じこめられた事故2件(東京都)、エレベーターのゴンドラがない状
態で扉が開き、男性が転落死した事故(東京都)が起こった。

◇『配電盤から出火し、建具工場全焼』(8/9 和歌山県)
 鉄筋2階建て作業所兼倉庫から出火し全焼した。消防では、配電盤に設置さ
れている低圧進相コンデンサーが出火原因とみている。

◇『男児がエスカレーターの手すりと天井に挟まれる』(8/13 徳島県)
 ショッピングセンターで、男児がエスカレーターの手すりベルトと天井に右
太股を挟まれ、打撲を負った。

◇『歩道橋に設置の昇降機、停止位置がずれる』(8/17 大阪府)
 歩道橋に設置されたエレベーターが、約4cm下がった状態で止まって扉が
開いた。同歩道橋では、01年5月に、同様の不具合で自転車で乗り込もうと
した男性が転倒して負傷し、05年10月にも同様の不具合が起こっている。

◇『走行中の高速バスから出火』(8/20 広島県)
 高速道路で、走行中の高速バスから出火し、エンジンルームの一部を焼いた。

◇『4キロの目地材落下』(8/20 大阪府)
 鉄道の高架で、天井の壁面からアスファルトの目地材(縦約1m、横約50
cm、重さ4kg)がはがれ、4.5m下の歩道に落下した。鉄道会社では、
振動や劣化によってはがれ落ちた可能性が高いとして原因を調べている。

◇『解体中のボンベ破裂で作業員死亡』(8/26 山形県)
 解体作業中のガスボンベが破裂し、近くにいた作業員が死亡した。

◇『電気サウナをつけたまま外出、保養所全焼』(8/27 静岡県)
 木造2階建て保養所から出火し、約80平方メートルを全焼した。警察では、
宿泊客が電気サウナをつけたまま外出したとのことから出火原因を調べている。

■━━事故情報の検索━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 
  NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
  http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

■━━製品の事故情報をお寄せください━━━━━━━━━━━━━━━━■

  NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
 その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
 
 【事故情報収集制度概要】 http://www.jiko.nite.go.jp/index2.html
 【通知様式】 http://www.jiko.nite.go.jp/index10.html(Word版・PDF版)
 【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
  【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp

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              3.社告情報
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◇平成18年8月18日 東京ガス株式会社 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体の中の電源線から発熱・発火し、火災にいたる可能性のあることが判明
したことから、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換を行っている
が、8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室
火災が新たに1件発生した。(平成18年6月22日に行った社告の再社告)
 (原因が判明するまでの間使用中止)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060818a.html

◇平成18年8月18日 大阪ガス株式会社 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体の中の電源線から発熱・発火し、火災にいたる可能性のあることが判明
したことから、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換を行っている
が、8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室
火災が新たに1件発生した。(平成18年6月22日に行った社告の再社告)
(原因が判明するまでの間使用中止)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060818b.html

◇平成18年8月21日 株式会社ハーマンプロ、株式会社ハーマン、
            株式会社ノーリツ 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体の中の電源線から発熱・発火し、火災にいたる可能性のあることが判明
したことから、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換を行っている
が、8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室
火災が新たに1件発生した。(平成18年6月22日に行った社告の再社告)
 (原因が判明するまでの間使用中止)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060821.html

◇平成18年8月23日 アイリスオーヤマ株式会社 「シュレッダー」
 オフィス用ペーパーシュレッダー「SCA―410D」において電源が入っ
た状態で2才の子供が誤って紙投入口に指を入れたため、指を9本切断する不
測の事故が一件発生した。(無償で部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060823a.html

◇平成18年8月23日 カール事務器株式会社 「シュレッダー」
 事務用シュレッダー品番DS-4000にて、2歳4ヶ月の幼児が指を2本切断すると
いう事故が発生した。
 (幼児安全対策(紙挿入部の開口幅を狭くするための部品を取り付け)) 
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060823b.html

◇平成18年8月24日 株式会社ハーマンプロ、株式会社ハーマン、
            株式会社ノーリツ 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体に付属の電源線が発熱・発火し、火災に至る可能性があることが判明し
たため、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換作業を進めているが、
8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室火災
が新たに1件発生し、該当機種からの発熱・発火として考えられる全ての可能
性について検証した結果、4機種(FD2809J2、FD2809J3、F
D2809J3W、RCA-325M)について点検作業を追加実施すること
とした。(平成18年6月22日及び平成18年8月21日に行った社告の再
社告) (無償で点検・部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060824a.html

◇平成18年8月24日 東京ガス株式会社 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体の中の電源線から発熱・発火し、火災にいたる可能性のあることが判明
したことから、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換を行っている
が、8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室
火災が新たに1件発生し、該当機種からの発熱・発火として考えられる全ての
可能性について検証した結果、2機種(BBD-3301ACSK-J3、BBD-3302ACSK-J2)
について再度点検・部品交換を実施することとした。(平成18年6月22日
及び平成18年8月18日に行った社告の再社告) (無償で点検・部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060824b.html

◇平成18年8月24日 大阪ガス株式会社 「浴室暖房乾燥機(再社告)」
 本体に付属の電源線が発熱・発火し、火災に至る可能性があることが判明し
たため、平成18年6月22日に公表し、点検・部品交換作業を進めているが、
8月12日に部品交換完了後の大阪府内の住宅で該当機種が焼損する浴室火災
が新たに1件発生し、該当機種からの発熱・発火として考えられる全ての可能
性について検証した結果、1機種(161-5501)について点検作業を追
加実施することとした。(平成18年6月22日及び平成18年8月18日に
行った社告の再社告) (無償で点検・部品交換)
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/20060824c.html

■━━━NITE社告情報のページ━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 【過去半年間の社告】 http://www.jiko.nite.go.jp/index4.html
 【社告の検索】 http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           4.NITEの製品安全情報
===================================

  ◆◆◇  事故情報特記ニュースNo.71を発行いたしました。 ◇◆◆

  No.71 「パロマ工業株式会社に対する緊急命令について」
     → http://www.jiko.nite.go.jp/news/news71.html

  ◆◆◇  「事故リスク情報分析室」新設のお知らせについて  ◇◆◆

 NITEは、製品事故や事故につながる情報の収集分析体制の強化を図るた
め、平成18年9月7日付で、生活・福祉技術センター製品安全技術課内に、
「事故リスク情報分析室」を設置いたしました。

(業務内容)消費者が日常使用している製品等により発生する事故情報のうち、
      死亡、重傷等の重大事故に関し、過去の類似事故との関連性の分
      析・調査を行い、事故の再発防止に貢献します。

【詳細】 http://www.nite.go.jp/gen/osirase/osirase20060907.html

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           5.関係機関の製品安全情報
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  ◆◆◇  パロマ工業株式会社製瞬間湯沸器による一酸化炭素  ◇◆◆
           中毒事故の再発防止について(第13報~第14報)

 経済産業省は、パロマ工業株式会社製の半密閉式瞬間湯沸器による一酸化炭
素中毒事故の再発防止策について、8月28日(月)、9月1日(金)に点検作
業の進捗状況などを公表しました。

【詳細】
 http://www.meti.go.jp/press/20060828002/20060828002.html(第13報)
 http://www.meti.go.jp/press/20060901003/20060901003.html(第14報)

  ◆◆◇ ノートPC搭載リチウムイオン電池の不具合  ◇◆◆
        への対処について(第2報)

 経済産業省は、アップルコンピュータ株式会社製ノートPCに搭載されたソ
ニー株式会社製リチウムイオン電池について異常発熱が起き、その一部は出火
に至るという不具合が発生したことを踏まえ、8月29日付で、消費生活用製
品安全法第83条の規定に基づき、アップルコンピュータ株式会社に対し、事
故原因の究明、再発防止策等に関し、報告徴収を行いました。

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20060829002/20060829002.html

  ◆◆◇ ガス風呂釜及びガス瞬間湯沸器の排気筒の設置不良等  ◇◆◆
      に係る一酸化炭素中毒事故防止対策の促進について

 経済産業省は、8月28日に発表した「製品安全対策に係る総点検結果のと
りまとめ」において、ガス風呂釜及びガス瞬間湯沸器の排気筒の設置不良等に
よる一酸化炭素中毒事故については、これまでの各種の安全対策の積み重ねに
より、重大事故は大幅に減少していることを確認していますが、事故防止対策
の更なる徹底のため、関係者に対し改めて要請を行いました。

【詳細】 http://www.meti.go.jp/press/20060904005/20060904005.html

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              6.編集後記
===================================

 今回、ガスこんろのグリルからの出火事故をご紹介しました。私も魚を焼い
て取り出した後にグリルの火を消し忘れたことがあります。すぐに気づいたの
で大事に至りませんでしたが、焦がしそうになって慌てて取り出し、すっかり
グリルのことを忘れていました。慌てると忘れがちですね。また、逆にグリル
の火を消して魚を取り出すのを忘れ、食事が終わったあとに気づいたことも・
・・。

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        【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
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独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図