製品安全

Vol.230 12月 9日号「ガス・石油暖房機器による事故」

 ■■■◆             2014.12.9 VOL.230
==■    ◆===========PSマガジン(製品安全情報マガジン)===========
 ■■■◆  ■■■       製品安全についての情報をお届けします。
 ■    ■                            (第2・4火曜日発行)
 ■        ■■ >>>‥‥‥‥………………………………‥‥‥‥‥>
             ■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
         ■■■                  製品安全センター
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  日々の気温があいさつ代わりになるこの季節。寒風吹きすさぶ師走の街
  中、暖かい室内に入ると身も心もいやされますが、気温の低下とともに、
  NITEに寄せられる暖房機器の事故件数も増加しています。今回は、ガス・
  石油暖房機器による事故を紹介します。
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               項目一覧 
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1.ガス・石油暖房機器による事故

2.製品事故収集情報(11月19日~12月2日 受付 96件)

3.社告・リコール情報(5件)

4.NITEからのお知らせ
    ・プレスリリース
   *ガス・石油暖房機器による事故の防止について(注意喚起)

5.その他の製品安全情報  
    ・アイシン精機株式会社が製造した電動車いす(ジョイスティック型)
      のリコール(部品交換)
    ・「R-Map関連セミナー・研究会講演会」のご案内
    ・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について

6.編集後記
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              1.ガス・石油暖房機器による事故
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 (事例1)建物を全焼する火災が発生し、現場には石油ストーブがあった。

  →石油ストーブの上で洗濯物を干していたため、洗濯物が石油ストーブ
   に落下して、着火したものと考えられます。

 (事例2)火災が発生し、現場には石油ストーブがあった。

  →給油の際、給油タンクのふたをしっかりしめていなかったため、ふた
   が外れ、こぼれた灯油が燃焼部にかかり引火したものと考えられます。

 (事例3)使用中のガスファンヒーター付近から出火して住宅を全焼し、
      1人が軽傷を負った。

  →ガスファンヒーターのガス接続口に誤ってガス用ゴム管を接続して使
   用したため、接続口からガスが漏れて、漏れたガスにファンヒーター
   の火が引火したものと考えられます。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 (事例1)ストーブの上で濯物を干さないでください。洗濯物が落下して、
  着火するおそれがあります。また、布団やカーテンなどの可燃物や可
  燃ガスを含むスプレー缶などを周囲に置かないでください。

 (事例2)給油する時は必ず火を消してください。また、給油タンクのふ
  たは確実にしめてください。

 (事例3)ガス暖房機器を使用する際は、適切なガス接続具で正しく接続
  してください。また、ガス接続具はしっかりと差し込んでください。

  ■ガス・石油暖房機器による事故の詳細は、NITEの11月27日のプレスリ
      リース「ガス・石油暖房機器による事故の防止について」をご参照く
   ださい。
   *ガス・石油暖房機器による事故の防止について(注意喚起)
   http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs141127.html

  ■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。 
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html

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            2.製品事故収集情報            
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  ◆◆◇     消費生活用製品の事故情報収集状況     ◇◆◆
             (11月19日~12月2日 受付 96件) 
  NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。

        製品名           (事故状況と件数)
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       1.ガスふろがま         (軽傷等  9件)
       2.ガス給湯器           (軽傷等 5件)
       3. ガスこんろ           (軽傷等 4件)
       3. 石油ストーブ         (軽傷等 4件)
       5. 自転車            (重傷等 3件)
       5. エアコン            (軽傷等 3件)
    ===================================================== 
        ガスふろがまはケーシングの変形、ガス給湯器はフロントカバーの
    変形などの事故です。

  ◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
   http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html

  ■事故情報の提供をお願いいたします。
   事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
   http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html  (Word版・PDF版)

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           3.社告・リコール情報
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  ◆アイシン精機株式会社「電動車いす」        12/08 (HP)
   【詳細】 http://www.aisin.co.jp/news/2014/010205.html

  ◆株式会社ADEKA「ゆたんぽ(電子レンジ用)」  12/02(HP,新聞)
   【詳細】 http://www.adeka.co.jp/news/2014/141202.html

  ◆株式会社タカラトミー「ゆたんぽ(電子レンジ用)」 12/02(新聞)
   【詳細】 http://www.takaratomy.co.jp/products/information/hot.html

  ◆株式会社コメリ「椅子」              12/01(HP)
   【詳細】 http://www.komeri.bit.or.jp/company/news/img/20141201.pdf

  ◆コーナン商事株式会社「踏み台」          11/13(HP)
   【詳細】 http://www.hc-kohnan.com/important/images/2014.11.17_oshirasetoowabisteo.pdf

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  ◇最近の社告・リコール情報
   http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
  ◇社告・リコール情報の検索
   http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php

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           4.NITEからのお知らせ
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    ◆◆◇       プレスリリースについて         ◇◆◆

  NITEでは、11月27日に「ガス・石油暖房機器による事故の防止について」
  の注意喚起を行いました。
  * ガス・石油暖房機器による事故の防止について(注意喚起)
  http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs141127.html

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           5.その他の製品安全情報
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   ◆◆◇   アイシン精機株式会社が製造した電動車いす   ◇◆◆
             (ジョイスティック型)のリコール(部品交換)
                                       
                                                  経済産業省

  事故の原因は、現在、調査中ですが、当該製品の前輪キャスタータイヤ
  に製造上の不具合があったことにより、亀裂、剥離が発生したものと考
  えられます。
  ◇リリース資料
  http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou141208_1.pdf

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   ◆◆◇ 「R-Map関連セミナー・研究会講演会」のご案内    ◇◆◆

                     一般財団法人日本科学技術連盟

  ◆ 製品安全(PS)技術コース

  製品事故の原因調査、製品安全へのアプローチの基本及び技術者にとっ
    て必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が理解できま
    す。

  【対 象】製造物責任・製品安全に関わる設計、開発技術、品質管理・
       品質保証、製造等の管理者、技術者、スタッフ
  【開催日】2015年1月28日(水)~29日(木)
  【参加費】有料(45,360円(一般)/ 39,960円(日科技連賛助会員))
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/19072/?141209nite

  ◆ R-Map実践研究会『特別講演会』
 
  製造物責任・製品安全の基本的な考え方や諸手法、これからのPL・PSに
    関する重要なテーマ、関心が高いテーマ等について、専門家による講演
    を行います。

  【テーマ】事故調査におけるヒューマンファクターアプローチ
  【開催日】2015年1月9日(金) 10:00~12:00
  【参加費】有料(10,800円(一般・日科技連賛助会員とも))
  【会 場】日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線東高円寺駅)
  【詳 細】 http://www.juse.or.jp/reliability/263/?mail141209nite


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   ◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について   ◇◆◆

                              消費者庁

  消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
  あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
  
  12/09     6件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141209kouhyou_1.pdf
  12/05     6件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141205kouhyou_1.pdf
  12/02    10件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141202kouhyou_1.pdf
  11/28    10件 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141128kouhyou_2.pdf
  11/26    11件  http://www.caa.go.jp/safety/pdf/141126kouhyou_1.pdf

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              6.編集後記

    冬将軍の訪れで、我が家でもいよいよ暖房のスイッチをオンにしました。
  暖房機器にまつわる思い出というと、幼稚園の頃、先生がストーブの上
  でお弁当を温めてくれたことでしょうか。当時、一般的だったアルマイ
  トのお弁当箱は、高温に耐え得るものでしたが、今思えばストーブの使
  い方としては疑問符がつくもののように思えます。身近にあるものを利
  用し、誤使用の観念も薄かった時代。レトロ感あふれるアルマイトのお
  弁当箱とともに昭和の思い出です。

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  製品安全広報誌「生活安全ジャーナル」のリンク
   http://www.nite.go.jp/jiko/journal/                         
                                                              
  PSマガジン配信先の紹介等PSマガジンの普及にご協力をお願い致
  します。また、社内報、広報誌、回覧板等への掲載も歓迎致します。
                                                              
  PSマガジンに関するお問い合わせ、「その他の製品安全情報」欄へ
  掲載のご希望などがありましたら、以下のメールアドレスまでご連絡
  ください。( mailto:ps@nite.go.jp )                      
                                                             
  配信登録や解除、配信メールアドレスの変更は、下記HPからお願い
  致します。(PSマガジンのバックナンバーも掲載しています)              
   http://www.nite.go.jp/jiko/psm/index.html                  
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         【編集・発行】 独立行政法人  製品評価技術基盤機構 
                  製品安全センター 製品安全調査課
                                    http://www.jiko.nite.go.jp/

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図