製品安全

事故情報特記ニュースNo.46

2001.12.10

除雪機の事故について

除雪機による事故情報(2000年12月から2001年3月にかけて発生)が独立行政法人製品評価技術基盤機構に7件報告されています。
こうした事故の未然防止のため、これまでの事故の内容をお知らせし、注意喚起を行います。

1.事故の発生状況

  1. (1)除雪作業中、回転部に詰まった雪を取り除こうとした際、エンジンまたは回転部分が完全に停止していなかったため、身体の一部が巻き込まれた。(3件)
  2. (2)除雪作業中、除雪機の回転部分をのぞき込み、上着の袖が巻き込まれたため、顔や頭に軽いけがをした。(1件)
  3. (3)除雪機を操作していた家族の不注意により、除雪機の前で作業をしていた被害者が除雪機の回転部分に巻き込まれて、手と足に大けがをした。(1件)
  4. (4)除雪作業を終え除雪機をバックで格納する際に、壁との間に挟まり、腹部を圧迫されたため、ショック死に至った。(1件)
  5. (5)除雪機の操作位置から離れるとエンジンが停止する安全装置(操作者の衣服に取り付けるクリップ型の検知スイッチ。これが衣服から外れるとエンジンが停止する。)を取り付けずに除雪作業を行ったため、除雪機から身体を離してもエンジンが停止せず、回転部分に右足首が巻き込まれ、アキレス腱を負傷した。

(上記(1)~(4)については警察の調査、(5)は事業者からの報告による。)

なお、上記の事故の他、耕耘機を除雪機に改造したものを使用中、身体の一部が回転部分に巻き込まれて死亡した事故も報告されています。

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3.注意喚起事項

  1. (1)エンジンの稼働中または回転部分の回転中は、絶対に身体が回転部分に触れないよう、十分に注意してください。
  2. (2)除雪作業をするときは、身体が転倒したり、挟まれたりしないよう、地面の状態及び周囲の障害物に十分注意してください。
  3. (3)安全装置が付いている場合、必ず説明書をよく読み、適切に使用してください。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
住所:〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-22-16 地図