製品安全

事故情報特記ニュースNo.75

2006.12.15

電気ストーブ(ハロゲンヒータ)の事故について(注意喚起)

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、株式会社優(ゆう)(岐阜県岐阜市)が輸入・販売した電気ストーブ(ハロゲンヒーター)において、使用中に製品から発火する事故が平成15年4月に発生し、その後も同様の原因と推定される発火事故が続いていること、さらに本年は2件の同種事故が発生ていることを受け、事故の再発防止の観点から、次のとおり注意喚起します。

  • ※下記の製品をお持ちの方は、直ちに使用を中止してください。

(対象製品)

商品名:
ハロゲンヒーター
型式:
パラエナジー YH-8000(B)
生産国:
韓国
輸入・販売事業者:
株式会社 優
販売期間:
平成14年9月~12月頃
販売数量:
約2万台

ハロゲンヒーター

1.これまでの経緯

株式会社優が平成14年9月から平成14年12月頃に輸入して販売した電気ストーブ(ハロゲンヒーター)において発火事故が平成15年4月11日に発生し、その後も平成15年12月20日、本年3月2日、さらに本年11月13日と合計4件の発火事故が発生しました。
本年の2件の事故内容は、次のような状況です。

  • ハロゲンヒーターのスイッチを入れ、ふろに入り20分後に戻ると、ハロゲンヒーターが燃え居間に煙が充満しており、床に炎がチラチラ見えたため水道水で消火した。(3月2日)
  • ハロゲンヒーターを使用中後ろの部分から出火し、プラスチックが焼け落ちて、フローリングの床が焦げた。(11月13日)

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2.事故原因

NITEが調査した結果、いずれも本体上部の背面側から出火しており、ヒーター出力の強・弱を切り替えるための整流素子(ブリッジダイオード)が著しく焼損し、整流素子の金属製ケースが変形・溶融するほど過熱していました。このことから事故原因は、整流素子の不具合により使用中に異常過熱し、本体上部から発火したものと推定されます。この整流素子は出力が弱の場合に働く構造となっているため、弱で使用中に発火したものと推定されます。

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3.経済産業省の対応

このような事故を受け、経済産業省は、上記電気ストーブを御使用の消費者に対して発火事故の発生の危険性が否定できないことから、直ちに当該製品の御使用を中止するよう呼びかけるとともに、実施した立入検査の結果を十分精査して、今後、必要な処置を適切に行うこととしています。

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お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター  製品安全広報課
TEL:06-6612-2066  FAX:06-6612-1617
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