製品安全

福祉用具共通試験方法 はじめに

はじめに

背景

福祉用具は、利用者の身体機能を補助する目的や、介護者の作業負担軽減等の目的で利用されており、高齢社会を迎えた我が国では、日々、重要性が高まってきています。
このような背景の中で、福祉用具の流通は徐々に増えてきており、反面、福祉用具に関連する事故件数も目立つようになってきました。

立ち上がり補助いすのイメージ図 家庭用階段昇降機のイメージ図 天井走行リフトのイメージ図 段差解消スロープのイメージ図
図1 いろいろな福祉用具の例

福祉用具共通試験方法

何百種類にも及ぶ福祉用具の安全性試験方法を開発することは現実的ではありません。そこで、NITEでは、福祉用具全般を俯瞰した上で、福祉用具の品目にとらわれずに、共通的な試験方法を開発しました。
多くの用具に対して試験が可能となる共通的な要素について検討した結果、福祉用具に備わっている”機能”に着目し、それら機能毎に試験方法規格を開発する方法が良いのではないかという結論に至りました。
これらの機能別に安全性に関する試験方法を開発すれば、機能別の試験方法の組み合わせによって、安全性に関する試験を実施することができます。

安全面に視点を置いた試験方法

福祉用具共通試験方法には、耐荷重試験、耐久性試験、安定性試験といった、安全面に視点を置いた試験方法が適切に含まれるよう配慮しています。そして、その内容が、安全確認の目的を損なわず、かつ、非現実的なものにならないよう、検討を重ねてきました。

例えば、身体支持機能の耐荷重試験であれば、安全性を重視するため、無根拠に大きな荷重条件を設定してしまうと、その試験に適合させるため、頑丈に作りすぎて、非常に重量な用具となってしまう場合があります。また逆に、無根拠に小さな荷重条件を設定してしまうと、安全性自体が損なわれてしまう可能性があります。
どのような利用者が、どのような動作・姿勢で用具を使用するかを把握し、利用者が用具に加える荷重や重心位置等の使用実態データを取得し、そのデータを基に適切な試験条件を設定する必要があります。

NITEでは、このような用具の使用実態を踏まえながら、試験方法の開発を行いました。

開発風景写真
図2 試験方法開発風景

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