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放線菌の培養液(ばいようえき)から見つかったストレプトマイシンは結核(けっかく)の化学療法剤(かがくりょうほうざい)として広く用いられている。この発見をきっかけにして、今日までに放線菌から数多くの抗生物質(こうせいぶっしつ)や工業的に重要な二次代謝産物が発見された。これまでに発見された新規微生物代謝産物の約7割が放線菌から発見されている。放線菌が生産する抗生物質・生理活性物質は医薬品だけでなく、農薬、動物薬、酵素阻害剤(こうそそがいざい)など多岐(たき)にわたっており、工業的に極(きわ)めて魅力的な微生物資源である。実用化された主な抗生物質にはバンコマイシン〔抗(こう)MRSA〕、ストレプトマイシン〔抗結核(こうけっかく)〕、エバーメクチン〔抗寄生虫(こうきせいちゅう)〕などがある。また放線菌は話題のEM菌としても利用され、肥料効果を高めることが知られている。
これまでは主に、Streptomyces属放線菌の生産する抗生物質の開発が活発に行われてきたが、近年ではより特異性が強く細胞毒性(さいぼうどくせい)の無い新規抗生物質、新しい生理活性のある物質を取得するために、Streptomyces属放線菌だけでなく、Streptomyces属以外の放線菌(希少放線菌)もあわせてスクリーニング研究が行われている。
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