バイオテクノロジー

平成20年度 お客様アンケート調査

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調査の目的

NBRCの生物遺伝資源寄託業務について、顧客の満足度を把握し、品質マネジメントシステムに反映させ顧客の満足度の向上を図ることを目的とします。

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調査方法

過去にNBRCに寄託したことのある国内の寄託者に対し、メールにてアンケート調査を依頼しました。回収率を向上させるため、メールフォームを通してご回答いただきました。

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アンケート内容

アンケートでは、NBRCの一般寄託、制限付き寄託、安全寄託について、お客様の認知度、利用度、ご意見・ご要望等について質問しました。

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調査結果

アンケート調査票をメールにて144件送付し、35件(24%)から回答が得られました。
回答者の業種別の割合は図1のとおり、教育機関(56%)、公設研究機関(17%)、化学工業(6%)及び民間試験・検査機関(6%)が上位でした。

図1 アンケート回答者の所属・業種

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(1)一般寄託について

1-1
NBRCの一般寄託制度は、回答者のすべてが知っており、また、この制度の利用者は90%であった。
1-2
NBRCの一般寄託制度を知った理由は、「知人の紹介(40%)」、「ホームページ(36%)」、「カタログ(18%)」の順であった。「その他」の回答内容は、「同業者のため」及び「旧職員」であった。(図2左)
1-3
寄託方法の分かりやすさについて、「分かりにくい」との回答はなく、「やや分かりにくい」との回答はわずか(6%)であった。(図2中央)
1-4
1-3で「分かりにくい」と回答された方の具体的な内容とその対応内容等は表1のとおりである。
1-5
一般寄託の際に提出する書類について、「Webによる登録がよい」との回答は46%であり、「現在の書類による登録がよい」との回答は12%であった。(図2右)


図2

1-6
生物遺伝資源を提出してから受託証が届くまでの間にNBRCで簡易同定を行うための時間を要することを「知っている」との回答は73%であった。(図3左)
1-7
生物遺伝資源を提出してからNBRC番号が通知されるまでの時間が「遅い」との回答は15%であった。(図3中央)
1-8
今まで一般寄託制度一度もを利用したことがない人のその理由は、「第三者に分譲されるから(40%)」、「面倒だから、所属しているところに保存しているから」及び「その他」がいずれも20%であった。また、その他の回答内容は「一般寄託の機会が無かったから」であった。(図3右)


図3

1-9
NBRCの一般寄託制度が改善されれば寄託を検討しても良いと考えている方が33%であった。
1-10
NBRCの一般寄託の方法について改善した方が良いという点とその対応は、表2のとおりである。

(2)NBRCの「制限付き寄託制度」について

2-1
NBRCの制限付き寄託制度について、「知らない」が22%であり、また、「この制度を利用したことはない」が65%であった。(図4左)
2-2
制限付き寄託制度について、「分かりにくい」及び「やや分かりにくい」との回答がいずれも14%であった。(図4中央)
「分かりにくい」との回答者から「利用法がわからない」との意見があり、その対応策として、より詳しい説明をホームページで公開することとする。
2-3
制限付き寄託制度について、「今後、利用することを検討する」との回答は33%であった。(図4右)


図4

(3)安全寄託制度について

3-1
NBRCの安全寄託制度について、「知らない」が51%であり、また、「この制度を利用者したことはない」が40%であった。(図5左)
3-2
安全寄託制度を「今後、利用することを検討する」旨の回答が22%であった。(図5中央)
3-3
NBRCの安全寄託の方法について、改善した方が良いという点とその対応は表3のとおりである。


図5

(4)研究や検査が終了し、今後利用する予定のない生物遺伝資源の活用について

4-1
利用する予定のない生物遺伝資源の活用について、「NBRCなどの生物遺伝資源保存機関に寄託」が30%であり、「独自で保存のみ」及び「独自で保存し、分譲も行う」が24%であり、「廃棄」が12%であり、「第三者への譲渡」が10%であった。(図5右)
4-2
利用する予定のない生物遺伝資源の活用について、「広く一般に利用してもらいたい」が50%であり、「生物遺伝資源機関等から申し入れがあれば検討する」が35%であり、「広く一般に利用してもらうことにはやや消極的である」が12%であり、「広く一般に利用してもらう必要を感じない」が3%であった。(図6左)
4-3
未同定の生物遺伝資源を寄託したいという希望が40%であった。(図6中央)
4-4
未同定の生物遺伝資源を寄託したとき、一般寄託と同様に第三者へ分譲してもよいとの回答は77%であった。(図6左)
4-5
未同定の生物遺伝資源を寄託したとき、一般寄託と同様に第三者へ分譲できない理由とその対応は、表4のとおりである。


図6

(5)寄託全般について

5-1
寄託に関するホームページが「分かりにくい」との回答はなく、 「大変分かりやすい」が9%、「分かりやすい」が79%、「やや分かりにくい」が12%であった。
5-2
寄託に関するホームページが「分かりにくい」との回答の内容とその対応は、表5のとおりである。
5-3
寄託全般についてご意見・ご要望等の内容とその対応は、表6のとおりである。

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ご意見・ご要望等

表1 一般寄託制度が分かりにくい理由
ご意見・ご要望等 対応内容
ACCESSION FORMの記入は、試験・研究を仕事にしている者にはさほど苦にならないが、英語onlyなので恐らくそれ以外の者にはハードルが高いと推測される。 記入例を改善いたします。ご参考いただければ幸いです。また、ご不明の点がありましたら、お気軽にメールや電話でご相談下さい。
一般寄託が何をさすか、どのファイルが必要なのか迷った事がある。 ホームページが分かりにくく、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。HPを改良しました。また、ご不明の点がありましたら、お気軽にメールや電話でご相談下さい。
書類の作成
表2 一般寄託の改善点
ご意見・ご要望等 対応内容
嫌気性菌の寄託業務が、非常に遅い。 ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。時間がかかる場合は、進捗状況等をお知らせするようにいたします。できるだけ早く対応できるよう努力致しますが、培養などに時間がかかる場合がありますので、ご理解いただければ幸いです。
寄託番号を頂くまでの時間を短縮していただきたい。 NBRC番号登録と寄託者への番号通知は、寄託された菌株が汚染していないこと、生存していることが確認でき次第メールなどで行うことにしておりますが、これを徹底します。受託証明書は品質管理試験が完了するまで発行できないため、少なくとも1~2ヶ月程度かかることをご理解いただければ幸いです。
この期間をできるだけ短縮できるよう努力します。また、時間の余裕をもってご寄託いただければ幸いです。
登録番号の仮発行により寄託手続きを迅速化し、ユーザーの便を図ること。
新菌種の寄託が主なので、NBRC番号、受託証発行までの期間はよりいっそう短いと良いと思います。
寄託書類の内容が寄託者だけに確認できるアーカイブ(Webでアクセス)があると便利だと思います。 現在はweb入力システムがないため、対応ができませんが、今後検討させていただきます。
属まで同定されていれば寄託出来るようにすること(新属・新種の可能性がある株も受け入れて欲しい)。 私どもの説明が悪いようです。論文発表予定の新規の微生物株は、現在でも寄託を受け入れております。これらの株は寄託可能であることをHPなどに明記したいと存じます。また論文などで発表されるまではNBRCからの公開を控えることも可能ですので、ご寄託を検討いただければ幸いです。
寄託した菌株の分類学的な位置づけが確定した場合の連絡方法をシステム化していただけるとありがたい。 論文が発表されるなど菌株の分類学的位置が確定しましたら、菌株担当者にご連絡下さい。担当者が不明の場合はcollection@nbrc.nite.go.jpにご連絡下さい。また、論文別刷りをお送りいただければ幸いです。
ある程度の本数を寄託しようと思うと書類が非常に面倒。利用者登録などで2回目以降は自動表示や前件複写などできるようにしてほしい。 大量の寄託では署名を一カ所で済ませることができますので、そのような場合はご相談いただければ幸いです。HPにも大量寄託の場合にはご相談くださるように、記載したいと存じます。
培地、学名や宿主の学名、一般名はほかのデータベースとリンクすれば間違いもない。 培地や宿主の学名が分からない場合は、こちらで調べますので、分かる範囲でご記入下さい。
日本にはアマチュアも多くの株を保有しており無視できない。初めての方や、大量寄託者を細かにお世話する窓口を設けるべき。ただし、ただの問い合わせ先ならばいらない。 HPに菌株担当者を掲載しましたので、担当者にご遠慮なくお問い合わせ下さい。担当者が分からない場合は、ご不明の場合は、collection@nbrc.nite.go.jpにご連絡下さい。
見落としているかも知れませんが、Accession formの記入例があるとより分かりやすくなると思います。記入例の説明は英語で良いと思います。 Accession formのダウンロードページに記入例もあるのですが、見つけにくかったようで、ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません。表示方法を検討いたします。
表3 安全寄託の改善点
ご意見・ご要望等 対応内容
この制度があることを、もっとアピールしたらよいと思います。 ご意見ありがとうございました。どのようなサービスを提供しているかをご理解いただけるように努力いたします。
-80℃のフリーザーでの保存は安全性に不安があり,省エネ・環境保護の観点からも液体窒素保存にすべきである。また,それにより料金が下げられないか? 残念ながら、液体窒素の方が維持費用がはるかに高いため、料金の値下げにはつながりません。価格が高くなるかもしれませんが、液体窒素タンクでの保管も可能となるように検討します。
表4 未同定株を第三者に公開できない理由
ご意見・ご要望等 対応内容
学術的に新規の微生物であるため 一般寄託では菌株の公開を前提としておりますが、論文などに発表されるまではNBRCからの公開を控えることも可能ですので、ご寄託を検討いただければ幸いです。
研究の途上にある菌株の寄託を考えているから
この段階では特許申請可能な新規物質が得られるかどうか検討最中であり,分譲は貴機関と協議必要。
表5 ホームページが「分かりにくい」ご意見・ご要望等
ご意見・ご要望等 対応内容
特許微生物寄託センターが同じサイトの違うページにあり、最初はそちらとの関係がよく把握できなかった。 ホームページが分かりにくく、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。HPの改良を検討します。また、ご不明の点がありましたら、お気軽にメールや電話でご相談下さい。
慣れないと見たいページを見つけにくい。
どのファイルが必要なのかどの寄託になるのか、当初迷った。
分かっていればバラバラにダウンロードすればよいが、初めてだと、どの書類を読み作成するのかわからない。いくつかの例ごとにある程度ファイルをまとめてほしい。もしくは確定申告のようにたどっていくと、書き込む必要のあるものだけが 出てくる方式がよい。
署名をしろとあるが、電子申請の場合サインしたとみなすと一文入れればいいのでは? 現在は電子申請のシステムがありません。寄託条件に合意いただいたことを明らかにするために、ご署名をいただいております。ご理解いただければ幸いです。
表6 寄託全般についてご意見・ご要望等
ご意見・ご要望等 対応内容
純粋菌株のみでなく集積培養系も預かってほしい。 中身が分かっている2種や3種の混合微生物は過去に寄託を受け入れた実績がございます。対応できる場合とできない場合もありますので、ご相談下さい。
JCMや他の菌株保存機関と統合して、日本のATCCのような機関を作ってほしい。 理想ですが、現時点で統一機関を作ることは難しいと思われます。しかし、日本微生物資源学会(JSCC)が提供する、主要保存機関の微生物を同時に検索できる共通の微生物検索サイトを公開しております(こちら)。
寄託証明書をpdfで発行して欲しいです。論文投稿時などにpdfの方が便利だからです。(他の寄託機関ではpdfの証明書でした) ご意見ありがとうございました。ご要望があった場合は証明書のpdfファイルを送るようにしております。対応いたしますので、必要な場合はご連絡いただければ幸いです。
設問5-2.未同定生物遺伝資源の第三者分譲は、寄託者との共同研究のみ可能な制限付き分譲とするのが適当かと思います。つまり、未同定菌株のカタログ掲載を通して共同研究者を募り寄託者に斡旋する訳です。恐らく、それにより寄託数はかなり伸びると予想されます。 ご意見、ありがとうございました。新たな寄託制度として、検討を行っていきたいと存じます。
以前寄託させていただいた時に、迅速に寄託番号を発行していただけたので、大変助かりました。 ありがとうございます。今後もご利用いただければ幸いです。
タイプ由来の株の多くが国外に出てしまっているようです。これらの株を積極的に収集されることが求められるのではないでしょうか。その際には書類を作って寄託を提案するくらいのサービスがあってもよいかと思います。 貴重なご意見ありがとうございました。有用な菌株を収集し、提供する体制を整備することがNBRCの使命です。菌株収集についてのプロジェクトチームも発足しましたので、積極的な収集に努めます。
大学において研究者が個人的に分離保存した菌株の多くが、研究者の退職と共に散逸したりアクセス不能になるケースが多く見られる。この中には未同定の菌株も含まれるが、研究者が望む場合に容易に寄託し公開利用を可能とするような体制があればよいと思う。

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  生物資源利用促進課
TEL:0438-20-5763  FAX:0438-52-2329
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