バイオテクノロジー

海外の微生物、利用してみませんか?

NITEはインドネシア、モンゴル、ミャンマー、ベトナムと「微生物資源の保全と持続可能な利用に関する覚書」(MOU)および「共同研究契約」(PA)を結んでおり、各国で収集した菌株を生物多様性条約に対応した仕組みで国内の企業や大学の皆様に提供しております。

 アジア諸国との協力体制の構築

モンゴル、ミャンマー、ベトナムから収集した菌株についてはリストを公開しております。
属名や分離源など特定のキーワードをお伝えいただければ、ご希望の菌株を提示することも可能です。

国名 リスト  
インドネシア 未公開 詳細はお問い合わせください。
TEL: 0438-20-5763(生物資源利用促進課 スクリーニング株担当)
Email: rd@nite.go.jp
モンゴル 公開中 提供可能なスクリーニング株(RD株)リスト
ミャンマー 公開中
ベトナム 公開中

※ 一部、ご利用時に植物防疫所への申請が必要な菌株があります(詳細についてはリストをご参照ください)。
※ 植物防疫法については、植物防疫所のホームページまで。



全ての内容を表示したい場合はチェックボックスにチェックを入れてください。 ⇒ 
NITEが提供する海外由来株 3つのメリット

安全・安心なシステム

生物多様性条約(CBD)の発効後、海外の資源へアクセスして利用するためには、その国の許可を得る必要があります。NITEは、CBDに則った覚書等を相手国と締結し、微生物の利用、特許取得および産業化が可能な仕組みを構築しました。インドネシア、モンゴル、ミャンマー、ベトナムの4ヶ国から分離された微生物を安心してご利用いただけます。


 → 提供の仕組み

相手国との直接交渉は不要

契約手続きは全てNITEが間に入り、相手国との契約を行います。契約では菌株の利用方法や特許登録時、特許実施時、製品化時のロイヤリティの取り扱いなどを決めます。CBDで求められている利益配分についても、NITEを通じて交渉しますので、ご依頼者様が直接交渉する必要はございません。

単独で特許出願が可能

RD株をご利用の皆様が単独で特許出願することができます。


 
海外の発酵食品

ここでは、NITEが微生物を分離したアジア各国の発酵食品の一部を紹介します。

  1. ※ 解説文中の味などの記載内容は、NITE職員の体験に基づいたものです。

お酒

国によって、利用する原料は様々です。


アイラグ

アイラグは主に馬の乳から作られるお酒です。ラクダ、牛、ヤクなどの乳からも作られます。革製の袋に乳を入れ、ホロンゴと呼ばれる種菌を加えて、棒で毎日撹拌して作ります。撹拌する際にできた脂肪粒を取り除いて仕上げます。アルコールは1%ほどで、ヨーグルトのような酸味があり、水分・栄養分を補給するために子供から大人まで愛飲されています。各家庭でアルコール度数や酸味が異なります。内モンゴル自治区ではツェゲー、カザフスタンではクミスと呼ばれています。
 馬、ヤギ、牛、ヤクのアイラグからLactobacillusLactococcusなどの乳酸菌や、DekkeraSaccharomycesなどの酵母が分離されました。



スカイビア

スカイビアはヤシの樹液から作られるお酒です。朝方、ヤシの葉の根元を切り、出てくる樹液を竹筒に溜め、夕方まで自然発酵させて作ります。味は甘く、炭酸による刺激があります。ミャンマーの他、東南アジアの各地でも飲まれています。マレーシア・タイではトデー、フィリピンではトゥバと呼ばれています。
 スカイビアからFructobacillusなどの乳酸菌や、DekkeraSaccharomycesなどの酵母が分離されました。


東南アジアでは、魚介類から様々な醤が作られます。


ンガピ

ンガピは、魚を塩漬けにしたペースト状の発酵調味料です。エビでつくられたものはパゾンガピ、もしくはミンガピと呼ばれています。生の魚に塩をまぶし、写真のような大きな桶にいれ、2~3日間発酵させます。ミャンマーの一部地域では必須の調味料で、朝食に定番のモヒンガーという麺料理では、スープの味付けに使われています。ンガピ自体は塩辛く、生魚を発酵させているため生臭く感じられますが、強いうまみがあり、とてもおいしくいただくことができます。
 ンガピ、パゾンガピからは好塩性のTetragenococcusなどの乳酸菌、Saccharomycesなどの酵母の他、数多くの微生物が分離されました。



ヌクマム

ヌクマム(ニョクマム)は魚醤です。新鮮なイワシなどの小魚を、塩と一緒に樽に仕込み、浮いてくる油分を取り除きながら約6ヶ月間発酵させ、ろ過したものを熟成させると完成です。家庭ごとに味の異なるヌクマムがつくられており、様々な料理に使われています。魚醤は世界各地で作られており、有名なものに秋田のしょっつるやタイのナンプラーがあります。
 ヌクマムからはKodamaeaなどの酵母が分離されました。


乳製品

ウシやヤギなどの乳を利用した食品です。モンゴルでは「白い食べ物」とも呼ばれています。


アールツ・アーロール

アールツとアーロールはチーズの一種です。アーロールは別名ホロートとも呼ばれています。アイラグから蒸留酒を作った後のもろみを濃縮したものをアールツと呼びます。アールツを整形して天日乾燥したものがアーロールです。これらは中央アジア広域でも食べられており、クルート(クルト)、ラッチ、キャシュクとも呼ばれています。アールツは体を温めるためにお湯で割って飲まれることが多く、アーロールはお菓子としてよく食べられています。使われる乳の種類により酸味の違いなどが感じられます。
 アールツとアーロールからはLactococcusなどの乳酸菌、TorulasporaSaccharomycesなどの酵母が分離されました。



ウルム

ウルムは生乳から分離した乳脂肪分で、正確には発酵食品ではありません。生乳を80~85℃で約20分間加熱した後、攪拌し一晩静置すると膜ができあがります。この膜がウルムで、生乳のおいしさが詰まっているところであり、現地ではごちそうとされています。乳脂肪分がたっぷりでバタークリームのように濃厚な味わいです。
 牛、ヤギ、ヤクのウルムからLactococcusLeuconostocWeissellaなどの乳酸菌、Saccharomycesなどの酵母が分離されました。


その他

その他、アジアの特徴的な発酵食品をご紹介します。


ラペ

ラペは茶葉を発酵した漬物の一種です。茶葉を蒸したあと、冷ましてから竹筒に詰め、数週間から数ヶ月間発酵させて作ります。ミャンマー全土で食べられていて、お茶受けとしてナッツと一緒に食べられたり、料理の葉物として使われたりします。うまみがあり、日本人の口にもよく合います。
 ラペからはBacillusなどの一般細菌、LactobacillusLactococcusなどの乳酸菌が分離されました。



ペポ

ペポは納豆のような発酵豆です。生のものと乾燥したものがあります。日本の納豆とは異なり、糸は引いていません。生でも食べられますが、現地では魚や野菜と一緒に炒めて食べるのが一般的です。
 ペポからはBacillusなどの一般細菌やStreptococcusWeissellaなどの乳酸菌、Saccharomycesなどの酵母が分離されました。



これらの他、様々な発酵食品から微生物を分離しております。
NITEから隔月配信しているメールマガジン「NBRCニュース」では、海外の発酵食品のページを掲載しています。

 NBRCニュースバックナンバー

  第28号アジアの発酵食品 -モンゴル編-
  第30号アジアの発酵食品 -ミャンマー編-
  第35号アジアの発酵食品 -ミャンマー続編-
 
各国の紹介

各国の特徴など詳細な情報は、下記の国名をクリックすることによりご覧いただけます。


各国の紹介
 

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  生物資源利用促進課  スクリーニング株担当
TEL:0438-20-5763  FAX:0438-52-2329
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