バイオテクノロジー

第2回アジア・コンソーシアム会合の開催

全体概要


第2回アジア・コンソーシアム会合の様子


アジア・コンソーシアムの参加者

第2回アジア・コンソーシアム(ACM)は、ACMメンバーであるタイBIOTECの主催で2005年11月2日と3日にバンコクのThe Queen Shirikit National Convention Centerで開催されました。

昨年つくばで開催された第1回ACMにおいて、Asian BRC NetworkとHuman Resource Development (HRDM)に関する2つのタスクフォースを組織することが決定されたことを受けて、今回はそれぞれの話題に関連するワークショップ(Bioresource Information Management (BIM)及びHuman Resource Development in Microbiology (HRDM))をBioThailand2005の一環として開催し、一般参加者を含めて活発な議論がなされました。

参加国:
カンボジア、中国、日本、韓国、ラオス、モンゴル、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム

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会合の概要

1.生物資源の情報管理に関するワークショップ Workshop on Bioresource Information Management (BIM)

  • 中国科学院の馬博士の講演では中国科学院のコレクション(CGMCC)が2010年までに10万株を収集することを目標にしていること及び現在進めているデータ管理についての紹介がありました。また、CABRI(欧州におけるBRCの情報ネットワーク)やアジアネットワークの例を挙げ、ACMでアジアのBRC間のネットワークを作るべきであると提案がありました。
  • 国立遺伝学研究所菅原教授の講演では、ACMのネットワーク構築に関して最新のコンポーネントの利用などの提案がなされました。
  • タイBIOTECのスパワディー博士の講演では、BIOTECが実施した各国の生物資源の情報管理に関するアンケートの結果とBIOTECの情報システムの紹介がありました。
  • タイBIOTECのタニット博士の講演では、生物多様性条約などの国際条約やタイ国内法と生物資源との関係についての法律的な観点からの説明があり、生物資源の情報管理には法律に関する情報管理も重要であるという考えが示されました。
  • 各国の現状報告とパネルディスカッションでは、ACMのメンバー国から生物資源の情報管理について発表がありました。現状として、それぞれの研究機関が単独で管理、もしくは国の中で数機関のカルチャーコレクションがバーチャルな統合ネットワークを作っている例が紹介されましたが、ACM全体で相互に利用できる仕組みが必要であるという意見が出されました。

2.人材育成に関するワークショップ Workshop on Human Resource Development in Microbiology (HRDM)

  • 玉川大学の奥田教授の講演では、日本企業に対して行ったアンケート結果の紹介や、玉川大学で実施したトレーニングコースの紹介があり、これからの人材に求められるスキルとしては交渉能力などもあるのではないかという考えが示されました。
  • タイ・マヒドン大学のワタナライ教授からは、マヒドン大学が取り組んでいる人材育成プログラムの紹介があり、特にASEANではCLMV(カンボジア・ラオス・ミャンマー・ベトナム)の人材育成に力を注いでいるという説明がありました。
  • インド・DNAフィンガープリンティング診断センターのゴーリシャンカー博士からは、インドの研究所や大学における人材育成や、微生物の多様性に関する研究への取り組みが紹介されました。
  • 各国の状況報告では、それぞれの現状が紹介され、外国機関との協力による人材育成や技術移転の重要性が多く説明されていました。
  • パネルディスカッションでは、人材育成に関する要望と、提供可能なプログラムについての発言がありました。
    要望:
    CC(カルチャーコレクション)のキュレーター、分子生物学、微生物分類学、データベースマネージメント、IPR(知的財産権)とABS(遺伝資源へのアクセスと利益配分)、難培養微生物など
    提供可能:
    L乾燥のトレーニングコース、奨学金付きPh.D.コースと短期のトレーニングコース、若手向けCCコース

3.第2回アジア・コンソーシアム会合(ACM)

  • BRCネットワークに関しては、ワークショップでの議論を踏まえACM内共通で使えるプロトタイプを作るための小グループ会合を組織し、検討することとしました。
  • 人材育成に関しては、具体的なトレーニングコースと実施機関について様々な意見が出されました。中国、韓国はPhDのコース、タイはCLMVを対象としたコースを提供可能でありとの表明があり、NITEからは二国間でMOUを締結した国へのOJTを通じた人材育成について説明しました。最終的には、トレーニングコースを提供できる機関は事務局に情報提供し、それによって必要な調整を図ることとしました。

4.次回開催国

第3回ACMは中国(2006年秋)で開催されます。その次の第四回開催国はインドネシアが立候補し、承認されました。

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