バイオテクノロジー

皮膚障害事故

バイオテクノロジーを活用した製品事故原因究明

経済産業省の製品安全行政の一環として、事故情報収集制度に基づき、昭和49年から暮らしの中で使用される製品によって起こった事故の情報を収集しています。平成19年、消費生活用製品安全法により、重大製品事故については、発生を知った製造・輸入事業者に国への事故情報報告が義務づけられました。重大製品事故以外の製品事故(非重大製品事故)については、NITEが情報収集しています。

集めた事故情報の事故内容について調査・分析し、必要な場合には事故品を確認して原因究明を行っています。更に必要に応じて、事故原因究明手法の開発も行っています。調査結果は審議の上、定期的に公表しています。

バイオテクノロジーセンターでは、製品との接触で発生するアレルギーをバイオテクノロジー・ライフサイエンスにおける免疫・アレルギー分野としてとらえ、これまで長年にわたり実施してきた微生物のタンパク質解析技術などの生体分子解析技術をアレルギーを発症させる原因物質(感作物質)の探索のために活用しています。

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接触皮膚炎

 接触皮膚炎は、刺激性とアレルギー性の2種類に分けられます。体内に侵入した病原菌などの異物をすみやかに排除し、病気にかからないようにするために備わった人体に有益なシステムである抗原・抗体反応が、過剰に反応した場合、アレルギー反応となり、生体に病的課程をもたらすこととなります。
NITEが収集した製品事故情報の中で、製品との接触が原因で起こる皮膚炎の多くがアレルギーに関係するものでアレルギー性接触皮膚炎といいます。アレルギー性接触皮膚炎は、原因物質が特定されないかぎり再発を繰り返すため、皮膚炎を発症した製品からその原因となる物質を特定し、被害者(患者)が原因物質を忌避する必要があります。

NITEでは、バイオテクノロジーセンターで、質量分析計を用いて、タンパク質、ペプチド、さらに、アレルギー性接触皮膚炎の原因物質となりやすい分子量1000以下の低分子量化学物質の検出、同定を行っています。結果は、製品安全センターで、事故情報収集制度に沿い、事故に対する対応がされています。

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解析成果

NITEでのアレルギー性接触皮膚炎の原因物質の解析結果は、以下の学会で発表されています。

第43回日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会総会学術大会(2013)、87
「下着皮膚炎の原因物質を検討した1例」
伊藤崇、鷲崎久美子、関東裕美、石河晃、藤岡彰、佐々木和実

お問い合わせ

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター  解析技術課
TEL:03-3481-1936  FAX:03-3481-8424
住所:〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-10 地図
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