名称:セレン
CAS番号:7782-49-2
物質ID: | 37 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 形状が特定されておらず、またデータがないので分類できない。また、ICSC(2004)では可燃性としており、Sax(11th, 2004)では通常では金属は微粉末になるほど火災や爆発の危険度が大きいとしている。なお、国連危険物輸送勧告では、金属粉末(可燃性のもの)(他に品名が明示されているものを除く)はクラス・区分4.1容器:等級II、III(国連番号3089)で、「区分1」または「区分2」に該当している。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 半金族であり、ICSC(2004)では50℃で水と反応し、亜セレン酸、引火性の水素を生成するとしているが、大気温度における水素の最大発生速度のデータがなく分類できない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、またはハロゲンを含まない無機物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 有機化合物でない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50 6,700 mg/kg(CERIハザードデータ集2001-38@(2002))から、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない なお、CERIハザードデータ集2001-39@(2002)より、高濃度のセレン・フュームに短時間暴露された労働者の眼に刺激性がみられるとの報告がある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | EPA(1993)でD、IARC(1987)でGroup 3に分類されていることから区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
EHC 58(1986)の記述から、親動物の一般毒性についての記載はないが、繁殖能や児に影響がみられていることによる。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系、呼吸器) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系、呼吸器) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについては、「嘔吐、下痢、腹痛、手のしびれ、異常月経出血、及び異常な脱毛」(HSDB(1998))等の記述、実験動物については、「間質性肺炎が認められた」(CERIハザードデータ集 2001-39@(2002))等の記述があることから、神経系、呼吸器が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1(呼吸器)に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(神経系、呼吸器)とした。 【注記】 なお、無機セレン化合物の急性毒性として、「臨床所見には、嘔吐、下痢、努力呼吸、脱力、不安定歩行、昏睡など、組織学的所見には、肺水腫、肝壊死、骨格筋変性、尿細管水滴様変性、心筋ミトコンドリアの腫脹と破裂など」(PATTY(4th, 2000))がみられた。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系、呼吸器、肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系、呼吸器、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについては、「末梢神経障害、末梢神経の麻痺、疼痛と反射異常亢進を含む神経症状、意識障害、痙攣、麻痺、運動機能の変化」(CERIハザードデータ集 2001-39@(2002))、「慢性気管支炎または中程度の肺気腫」(EHC 58(1986))等の記述、実験動物については、「肝硬変」(CERIハザードデータ集 2001-39@(2002))等の記述があることから、神経系、呼吸器、肝臓が標的臓器と考えられた。なお、実験動物に対する影響は、区分1(肝臓)に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、分類は区分1(神経系、呼吸器、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分4 | - | - | H413: 長期継続的影響によって水生生物に有害のおそれ |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
L(E)C50≦100mg/Lデータが存在するものの、金属であり水中での挙動が不明であるため、区分4とした。 |
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