名称:2-tert-ブチルイミノ-3-イソプロピル-5-フェニルテトラヒドロ-4H-1,3,5-チアジアジン-4-オン
CAS番号:69327-76-0
物質ID: | 184 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含んでいるが、炭素以外の元素と化学結合していない有機化合物。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた2つの経口投与試験のLD50値(雄/雌:1635/2015mg/kg;雄/雌:2198/2355mg/kg)から(農薬登録申請資料(2001年))、最も小さい値を採用し(1635mg/kg)区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経皮投与試験のLD50値>5000mg/kgから(農薬登録申請資料(2001年))、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットを用いた吸入暴露試験(粉塵・ミスト)のLC50値>4.57mg/L/4Hから(農薬登録申請資料(2001年))、区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結果、非常に軽微な紅斑が6匹中1匹で認められたのみで(農薬登録申請資料)、区分外とした(なお、入手した農薬抄録にはモルモット皮膚刺激性試験結果しか記載されておらず、同知見によると皮膚刺激性はほとんど無視できるものとされている)。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた眼刺激性試験の結果、可逆的な刺激性(発赤、浮腫、虹彩変化)が認められることから(農薬登録申請資料(2001年))、軽度の眼刺激があると考え、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いた感作性試験の結果、感作性反応が認められないことから(農薬登録申請資料(2005年))、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | In vivo小核試験で陰性との結果(農薬登録申請資料、2005年)及びin vitro 復帰突然変異と染色体異常試験で陰性との結果(農薬登録申請資料、2001年)から、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラット及びマウスを用いた2年間の発がん性試験の結果、発がん性は認められないことから(農薬登録申請資料(2001年))、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた2世代繁殖試験及びラットとウサギを用いた催奇形性試験の結果、生殖毒性・催奇形性は認められないことから(農薬登録申請資料(2001年))、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 2つのラット経口急性毒性試験(最低用量:1021mg/kgあるいは1412mg/kg)において、それぞれ、「自発運動の低下、流涙、流涎、尿失禁、下痢、生存例の剖検では特記所見なし」あるいは「全用量群で自発運動の低下、流涙、生存例の剖検では十二指腸(穿孔部位)と肝の癒着」がみられたが(農薬登録申請資料(2001年))、本所見のみから特定の標的臓器をあげることは困難で、データ不足のため分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液系、肝臓、腎臓、甲状腺、脳) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液系、肝臓、腎臓、甲状腺、脳) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット及びイヌを用いた13週間の亜急性毒性試験(農薬登録申請資料(2005年))でヘモグロビン、ヘマトクリット値、赤血球数に減少影響がみられたこと(ラット)、臓器重量(肝臓、腎臓、甲状腺)に増加影響がみられ(ラット、イヌ)、ラットにおけるこれらの臓器では病理組織学的にも異常がみられた。また、病理組織学的異常はラット脳(下垂体前葉)にもみられた。上記の所見は、主に1000ppm以上(雄:85mg/kg/day、雌:103mg/kg/day)でみられたことから、区分2(血液系、肝臓、腎臓、甲状腺、脳)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(コイ)の96時間LC50=0.527mg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=4.3(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 |
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