名称:セレン化水素
CAS番号:7783-07-5
物質ID: | 290 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分1 | 危険 | H220: 極めて可燃性又は引火性の高いガス |
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P377: 漏洩ガス火災の場合:漏洩が安全に停止されない限り消火しないこと。 P381: 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
ICSC(2004)では引火性ガスとしているが、データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分2.1(国連番号2202)。 | |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | データがなく分類できない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分2.1および2.3(国連番号2202)。 |
5 | 高圧ガス | 液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | ICSC(2004)による沸点は-41℃、かつMerck(13th,2001)による臨界温度は137℃であり、「液化ガス」に該当する。国連危険物輸送勧告ではクラス・区分2.1および2.3(国連番号2202)。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における気体である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体であるため、蒸気での吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体であるため、粉塵・ミストでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
EHC 58(1986)より、「セレン化水素を取り扱う作業員が事故により暴露した事例で、眼に灼熱感と涙が出る」との報告があるため、区分2A-2Bとしたが、細区分が必要な場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | EPA(1993)でD、IARC(1987)でGroup 3に分類されていることから区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器、心臓、血液系、肝臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器、心臓、血液系、肝臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについては、「3年後まで肺機能変化が残った」(PATTY(4th, 2000))、「肺水腫、心電図記録の心筋の変化、およびポルフィリン尿症」(EHC 58(1986))等の記述、実験動物については、「肝臓の損傷」(ACGIH(7th, 2001))等の記述があることから、呼吸器、心臓、血液系、肝臓が標的臓器と考えられた。なお実験動物に対する影響は、区分1(肝臓)に相当するガイダンス値の範囲で見られた。 以上より、分類は区分1(呼吸器、心臓、血液系、肝臓)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器)、区分2(神経系) |
危険 警告 |
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(神経系) H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについては、「肺水腫」(ACGIH(7th, 2001))、「lethargy, generalized tremor」(HSDB(1998))等の記述があることから、呼吸器、神経系が標的臓器と考えられた。 以上より、分類は区分1(呼吸器)、区分2(神経系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で気体のため、分類対象外。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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