名称:チオりん酸O,O-ジエチル-O-(5-フェニル-3-イソオキサゾリル)
CAS番号:18854-01-8
物質ID: | 295 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 1,2-オキサゾール類であり爆発性に関する原子団を含む。酸素収支の計算値は-153であり、160℃で分解(HSDB(2006))するが、分解エネルギーのデータがなく分類できない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が179℃(農薬登録申請資料)であるため、区分外である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(試験温度140℃)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水に対して安定(水溶解度1.9ppm(25℃)(農薬登録申請資料))。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない | - | - | - | - | 塩素およびフッ素を含まず、炭素・水素以外の元素と化学結合している酸素を含む有機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口投与による試験において、LD50=180mg/Lに基づき(農薬登録申請資料(1992))、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラット経皮投与による急性毒性試験において、最高用量の2000mg/kgにおいても死亡例がないことから(農薬登録申請資料(1985))、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体であるためガスでの吸入は考えられず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラット吸入暴露による試験において、LC50=2.0mg/Lとのデータ(農薬登録申請資料(1985))に基づき、区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ウサギによる皮膚刺激性試験において、Draize scoreは不明であるが弱い刺激性が認められ、3日後に回復したとの報告がある(農薬登録申請資料(1985))ことから、区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギによる眼刺激性試験において、結膜に軽度の炎症があり、3-4日後に炎症が消失との報告がある(農薬登録申請資料(1985))ことから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットでのMaximization法による皮膚感作性試験において、感作性なしとの報告があることから(農薬登録申請資料(1986))、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | in vitro復帰変異試験、in vitro染色体異常試験、マウス骨髄細胞でのin vivo小核試験の何れにおいても陰性との報告がある(農薬登録申請資料(1985))ことから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | マウス18ヶ月発がん性試験において、試験物質投与に関連した腫瘍発生が見られなかったとの報告がある(農薬登録申請資料(1990))ことから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットによる三世代繁殖性試験およびウサギでの催奇形性試験において、影響が見られなかったとの報告がある(農薬登録申請資料(1985))ことから、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系、膵臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系、膵臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットによる試験において、鎮静、流涎、鼻汁、尿失禁、振せん及び呼吸微弱、体重増加抑制、膵臓の萎縮及び暗赤色化が報告されている(農薬登録申請資料(1992))ことから、神経系と膵臓が標的と考えられた。これらの影響は区分1に相当するガイダンス値の範囲で見られたことから、区分1(神経系、膵臓)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ヒトおよび動物実験で結果より、コリンエステラーゼ活性の阻害が報告されている(農薬登録申請資料(1985))が、それ以外の一般症状や病理所見のデータがないため(農薬登録申請資料(1985))、分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.11μg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=3.73(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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