名称:ポリ(オキシエチレン)=アルキルエーテル(アルキル基の炭素数が12から15までのもの及びその混合物に限る。)
CAS番号:
物質ID: | 492 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
6 | 引火性液体 | 区分外(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル) | - | - | - | - | NFPA(2002)による引火点は>93℃(密閉式)である(ポリオキシエチレンドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数は不明)。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 洗濯用洗剤の用途があり(CERI・NITE有害性評価書(2006))、常温の空気と接触しても自然発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない(凝固点16℃(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの、HSDB(2006))、試験温度140℃)。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である(ポリ(オキシエチレン)ドデシルエーテル、エチレンオキシドの付加モル数10のもの)。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた経口投与試験のLD50 544mg/kg(アルキル基の炭素数14〜15、エチレンオキシドの付加モル数11)、9,800mg/kg(アルキル基の炭素数10,12,14、エチレンオキシドの付加モル数2〜7)(CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005))のうち低い値 544 mg/kgから区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 | 警告 | H312: 皮膚に接触すると有害 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギを用いた経皮投与試験のLD50 2,000mg/kg(アルキル基の炭素数12〜13、エチレンオキシドの付加モル数6)、5,000 mg/kg(アルキル基の炭素数14〜15、エチレンオキシドの付加モル数13)(CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005))のうち低い値 2,000 mg/kgから区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットを用いた吸入暴露試験 のLC50 1.5 mg/L(アルキル基の炭素数12〜13、エチレンオキシドの付加モル数6)(4時間)から区分4とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005)の、ウサギを用いた皮膚刺激性試験の記述に、「アルキル基の炭素数12〜13、エチレンオキシドの付加モル数不明及びアルキル基の炭素数12〜15、エチレンオキシドの付加モル数不明の原液の場合、24時間適用で中等度から重度の刺激性がみられた」とあることから、4時間適用ではないが、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005)のウサギを用いた眼刺激性試験の記述に、で、「アルキル基の炭素数12〜13、エチレンオキシドの付加モル数6、アルキル基の炭素数14〜15、エチレンオキシドの付加モル数7:原液は強度の刺激性を示し、35日にいたっても正常に戻らなかった」とあることから、「非常に強い刺激性を有し、21間以内に回復しない」ことから、非可逆的であると考えるため、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005)の記述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試験(染色体異常試験、小核試験)で陰性、であることから「区分外」とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005)に毒性試験データの記載があるが既存分類がないため、専門家の判断に従い、分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | CERI・NITE有害性評価書 No.89(2005)の記述から、ラットの生殖毒性試験、催奇形性試験において、生殖毒性影響がみられていないことから「区分外」とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
実験動物については、「傾眠、運動性亢進」、「運動失調」(RTECS 2006)との記述があることから、麻酔作用を有すると考えられた。 以上より、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため、分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1(C14AE1、C14-15AE7)、区分2(C12-15AE12) | 警告 |
H401: 水生生物に毒性(C12-15AE12) H400: 水生生物に非常に強い毒性(C14AE1、C14-15AE7) |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
C14AE1:甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.14mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2005)から、区分1とした。 C14-15AE7:甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50=0.62mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2005)から、区分1とした。 C12-15AE12:甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=1.4mg/L(CERI・NITE有害性評価書、2005)から、区分2とした。 【注記】ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテルはエチレンオキシド鎖長が短くなるほど毒性が強まることから、いくつかのエチレンオキシド鎖長について分類を例示した。なお、ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテルをCmAEn(m:アルキル基の炭素数、n:エチレンオキシドの付加モル数)と略号を用いて記載した。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1(C14-15AE7)、分類できない(C14AE1、C12-15AE12) | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性(C14-15AE7) |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
C14-15AE7:急性毒性が区分1、C12AE40のBODによる分解度が74%であることから(CERI・NITE有害性評価書、2005)急速分解性があると推定されるものの、C14AE7のBCF=700〜800(CERI・NITE有害性評価書、2005)より生物蓄積性があると推定されることから、区分1とした。 C14AE1、C12-15AE12:C12AE40のBODによる分解度が74%であることから(CERI・NITE有害性評価書、2005)急速分解性があると推定されるものの、生物蓄積性はアルキル基の炭素数及びエチレンオキシドの付加モル数によって異なり、各組成についてのデータが得られないことから、分類できない。 【注記】ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテルはエチレンオキシド鎖長が短くなるほど毒性が強まることから、いくつかのエチレンオキシド鎖長について分類を例示した。なお、ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテルをCmAEn(m:アルキル基の炭素数、n:エチレンオキシドの付加モル数)と略号を用いて記載した。 |
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