GHS分類結果

名称:一酸化窒素
CAS番号:10102-43-9

結果:
物質ID: 655
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 区分外 - - - - 不燃性。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 区分1 危険 H270: 発火又は火災助長のおそれ:酸化性物質 P370+P376: 火災の場合:安全に対処できるならば漏洩を止めること。
P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。
P244: 減圧バルブにはグリース及び油を使用しないこと。
P403: 換気の良い場所で保管すること。
酸素当量係数が0.3で100%のガスは30で21より大きいのでパープルブックP58の定義により区分1となる。
5 高圧ガス 圧縮ガス 警告 H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 国連勧告で圧縮ガスで輸送している。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
11 自己発熱性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 気体の試験法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データがない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データがない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分3 危険 H331: 吸入すると有毒 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
P311: 医師に連絡すること。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
ラットの値870ppm(RTECS(2004))より区分3とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データがない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - 有効なデータがない。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データがない。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データがない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - in vivoでは高濃度ラットの体細胞試験で「陽性」という結果(RTECS(2004),IUCLID(2000))及びin vitroのAmes試験で「陰性および陽性」という結果、(RTECS(2004),IUCLID(2000))があるが有効なデータがないので分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - - 試験データ及び評価機関の情報がない。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データがない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(肺、血液) 危険 H370: 臓器の障害(肺、血液) P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
ヒトで急性肺水腫およびメトヘモグロビン生成によるチアノーゼの症状が出ている(ACGIH(2001))ので区分1(肺、血液)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データがない。
10 吸引性呼吸器有害性 分類対象外 - - - - GHS定義による気体。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

厚生労働省モデルSDS

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