名称:インデン
CAS番号:95-13-6
物質ID: | 660 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点78.3℃の液体なので「区分4」とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 自然発火性の情報なし。国連輸送勧告では非危険物。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体についての試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属・半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に酸素、塩素、フッ素を含まない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | 明確なLD50のデータがなく分類できない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | 25℃の蒸気圧 1.1 mmHgは 6875mg/m3に相当する。ソ連文献のLC50:14gm/m3(RTECS(2004))はこれを超えているので、ミストかもしれない。温度を上げて蒸気で実験したとすると区分4の可能性もある。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ソ連文献(RTECS(2004))のLC50:14g/m3は蒸気かミストか不明。ミストなら区分4の上限(5gm/m3)の2.8倍なので区分外となる。他に利用できる情報はない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ヒトの皮膚炎の報告がある。重度のものとはされていないので「区分3」とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ヒトに対する眼刺激情報がある(HSDB(2005))。しかし、回復期間が示されていないので、2A、2Bの判定が出来ない。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性に関する情報は得られていない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
皮膚感作性についてはヒトの事例報告(HSDB(2005))があるので「区分1」とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 分類できるデータは得られなかった。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 発がん性に関する情報は得られなかった。既存分類もない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 生殖毒性に関する情報は得られなかった。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(肝臓、腎臓、脾臓)、区分3(気道刺激性) | 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓、脾臓) H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒト吸入暴露および動物吸入試験で、肝臓、腎臓、脾臓への影響が見られているが Priority 2 の文献なので「区分2」とした。気道刺激性も示唆されているので「区分3」とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、腎臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肝臓、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物実験において、区分1のガイダンス値以下の濃度での連続暴露により、肝臓・腎臓への影響が見られている(ACGIH(2001))ので「区分1」とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | 実験動物で、吸引による化学性肺炎の報告があるが、粘度データが見当たらず、指針により「分類できない」とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |