名称:ガソリン
CAS番号:8006-61-9
物質ID: | 699 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス3(No.1203)に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分2 | 危険 | H225: 引火性の高い液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点-45℃、初留点39℃に基づき、区分2とした。 また、国連分類クラス3、PGIIに基づいて区分2となる。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス3(No.1203)に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が約300℃(>70℃)である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス3(No.1203)に分類されている。 |
13 | 酸化性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス3(No.1203)に分類されている。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス3(No.1203)に分類されている。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 沸点が55℃以下の物質を含むので適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラット経口LD50値(14063mg/kg(ATSDR(1995))が5000mg/kg以上に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | ウサギ経皮LD50値(> 2000mg/kg、>3750mg/kg(IUCLID(2000))により、区分4〜区分外となるが、確定できないので分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 常温で液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラット吸入LC50値(>5.2mg/L(IUCLID(2000))により区分3〜区分外となるが、確定できないので分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ドレイズ法によるウサギ皮膚刺激性試験で被検物質を4時間接触させて得られた結果(ドレイズ スコア4.8(IUCLID(200))に基づき区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ヒトでガソリン蒸気暴露により眼が刺激されるとの記載(ACGIH(2001))およびウサギ眼刺激性試験でnot irritating(ATSDR(1995))に基づき区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットの試験で感作性なしの結果が得られている(ATSDR(1995)ので区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスを用いた優性致死試験で陰性(IUCLID(2000))、ラット骨髄細胞in vivo染色体異常試験で陰性(IARC 45(1989))により技術指針に基づき区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(1996)による発がん性分類A3に基づき、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | 交配前雌雄に2週間および妊娠期間中に暴露したラット2世代生殖毒性試験で有意の生殖毒性は認められていない(IUCLID(2000))。また、OECD TG414に従った催奇形性試験で催奇形性も認められていない(IUCLID(2000))ことに基づき、区分外とした。 【特記】なお、マウスの生殖毒性試験で口蓋裂、生存同腹仔数の増加が認められているが、母獣の致死率が44%に達する最高投与量における結果であり、それより低い投与量では生殖毒性の記載が見られないので口蓋裂、胎児死亡率の増加は母獣に対する毒性の結果と考えられ、本分類の参考としない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肺、腎臓)、区分3(麻酔作用) |
危険 警告 |
H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) H370: 臓器の障害(肺、腎臓) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトで大量の経口摂取、または高濃度での吸入ばく露により、肺炎(PATTY(5th, 2001))、腎障害(ATSDR(1995))を起こすとの記載により、区分1(呼吸器、腎臓)とした。 また、ヒトに対して吸入暴露で昏睡、麻酔作用があるとの記載(PATTY(5th, 2001)、ATSDR(1995))により、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経)、区分2(血管) |
危険 警告 |
H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経) H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血管) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトでガソリン中のC4〜C7炭化水素が心筋の感作と急性の中枢抑制、呼吸不全を起こすことがあるとの記載(PATTY(5th, 2001))に基づき区分1(神経)とした。 ラット長期吸入試験で血管系の萎縮、壊死が観察されている(PATTY(5h, 2001))ので区分2(血管)とした。 なお、ラットを用いたガソリンの反復暴露試験で観察されるラット雄の腎毒性はラット雄特有の症状であり、ヒトには適用されない。(IUCLID(2000)) | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 | 危険 | H304: 飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P331: 無理に吐かせないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトでガソリンの経口摂取により、吸引性の肺炎を起こすとの記載(HSDB(2004))により、区分1とした。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(シープスヘッドミノー)の96時間LC50=82mg/L(IUCLID、2000)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 | - | - | H412: 長期継続的影響によって水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分3、急速分解性および生物蓄積性が不明であるため、区分3とした。 |
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