GHS分類結果

名称:カーボンブラック
CAS番号:1333-86-4

結果:
物質ID: 700
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 区分外(動植物系原料)、分類できない(鉱物系原料) - - - - 動植物系原料:国連番号1361(CARBON, animal or vegetable origin、Class4.2、Packing Group II or III)に基づく。 鉱物系原料:データなし。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
3 エアゾール 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
5 高圧ガス 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
6 引火性液体 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
7 可燃性固体 区分外(動植物系原料)、分類できない(鉱物系原料) - - - - 動植物系原料:国連番号1361(CARBON, animal or vegetable origin、Class4.2、Packing Group II or III)に基づく。 鉱物系原料:データなし。
8 自己反応性化学品 区分外(動植物系原料)、分類できない(鉱物系原料) - - - - 動植物系原料:国連番号1361(CARBON, animal or vegetable origin、Class4.2、Packing Group II or III)に基づく。 鉱物系原料:データなし。
9 自然発火性液体 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
10 自然発火性固体 区分外(動植物系原料)、分類できない(鉱物系原料) - - - - 動植物系原料:国連番号1361(CARBON, animal or vegetable origin、Class4.2、Packing Group II or III)に基づく。 鉱物系原料:データなし。
11 自己発熱性化学品 区分1-2(動植物系原料)、分類できない(鉱物系原料) 危険 H251: 自己発熱:火災のおそれ(動植物系原料) P235+P410: 涼しいところに置き、日光を避けること。
P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P407: 積荷/パレット間に隙間をあけること。
P413: ...kg以上の大量品は、...℃以下の温度で保管すること。
P420: 他の物質から離して保管すること。
動植物系原料:国連番号1361(CARBON, animal or vegetable origin、Class4.2、Packing Group II or III)に基づく。 鉱物系原料:データなし。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - 金属、半金族を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - GHS定義で固体。
14 酸化性固体 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - 構造として酸素、フッ素、塩素を含まない。
15 有機過酸化物 分類対象外(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - 構造にペルオキサイドをもたない。
16 金属腐食性物質 分類できない(動植物系原料、鉱物系原料) - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外 - - - - ラットLD50 15400 mg/kg(RTECS(2004))に基づく。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - ウサギで > 3 gm/kg(RTECS(2004))というデータがあるが、LD50値として特定できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義で固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データ不足。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データ不足。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - 体細胞in vivo遺伝毒性試験(ラット肺胞細胞のDNA付加体形成試験およびラット肺胞細胞hprt mutation試験)でそれぞれ陽性結果(DFGOTvol.18(2002)があるが、in vitro変異原性試験にて明確に陽性が出ているデータはみあたらない。
6 発がん性 区分2 警告 H351: 発がんのおそれの疑い P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
IARC分類2Bおよび日本産業衛生学会第2群Bに基づく。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(肺) 危険 H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(肺) P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
ヒトのじん肺症(DFGOTvol.18(2002))、及びラット吸入試験でガイダンス値区分1の範囲で肺への影響(上皮の過形成、化生、肺線維症、肺胞細胞の増殖等)(DFGOTvol.18(2002))に基づき区分1に分類される。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - - 甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50>5600mg/L(IUCLID、2000)から、本物質の水溶解度(不溶(HSDB、2004))において当該毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - 難水溶性で水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されておらず、水中での挙動および生物蓄積性も不明であるため、分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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