GHS分類結果
物理化学的危険性
健康に対する有害性
環境に対する有害性
分類結果の利用に関する注意事項：
参考情報：
名称：4-クロロ-オルト-フェニレンジアミン
CAS番号：95-83-0
結果：
| 物質ID: | 708 |
| 分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
| 分類実施年度: | 平成18年度 |
| 使用マニュアル: | GHS分類マニュアル（H18.2.10版） |
物理化学的危険性
| 危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
| 2 | 可燃性／引火性ガス（化学的に不安定なガスを含む） | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
| 4 | 支燃性／酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 本物質はハロアニリン類に該当するが、データがないために分類できない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属（B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At）を含んでいない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素またはフッ素を含んでいない有機化合物。塩素を含むが、この塩素は炭素以外の元素と化学結合していない。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が55℃を超える固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性（経口） | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 1 | 急性毒性（経皮） | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 1 | 急性毒性（吸入：ガス） | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
| 1 | 急性毒性（吸入：蒸気） | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 1 | 急性毒性（吸入：粉塵、ミスト） | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 2 | 皮膚腐食性／刺激性 | 区分2 |
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警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合：多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合：医師の診断／手当てを受けること。 P264: 取扱後は．．．よく洗うこと。 P280: 保護手袋／保護衣／保護眼鏡／保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である（このラベルの．．．を見よ）。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ヒトにおいて皮膚刺激性があるとの記載（SITTIG（47th, 2002））に基づき区分2とした。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性／眼刺激性 | 区分2A-2B |
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警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合：水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合：医師の診断／手当てを受けること。 P264: 取扱後は．．．よく洗うこと。 P280: 保護手袋／保護衣／保護眼鏡／保護面を着用すること。 |
ヒトにおいて眼刺激性があるとの記載（SITTIG（47th, 2002））に基づき区分2A-2Bとした。 |
| 4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
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警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合：医師の診断／手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。 |
ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞in vivo変異原性試験のいずれの情報もなく、マウス骨髄細胞における小核試験（腹腔内投与）で陽性の報告（Morita T et al : Evaluation of the rodent micronucleus assay to screen IARC carcinogens（Group 1, 2A, and 2B）, The summary report of the 6th collaborative study by CSGMT/JFMS.MMS, Mutation Res., 389, 1-122, 1997）と、いずれもin vivoでの、マウス肝細胞における遺伝子突然変異試験、ならびにマウス骨髄細胞における染色体異常試験及び小核試験における陽性の報告（4-Chloro-o-phenylenediamine, Health-based calculated occupational cancer risk values. Dutch Expert Committee on Occupational Standards a committee of the Health Council of the Netherlands. to: the Minister and State Secretary of Social Affairs and Employment, No. 2005/04OSH, The Hague, 19 April 2005: インターネット検索（Mar. 2006））があり、生殖細胞によるin vivo遺伝毒性試験における陽性結果の報告は無かったことから、区分2とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 |
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警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合：医師の診断／手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。 |
IARCで2B（PATTY（5th, 2001）, HSDB（2003））、日本産業衛生学会で2B（産衛学会勧告（2005））、NTPでR（PATTY（5th, 2001））に分類されていることに基づき、区分2とした。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 8 | 特定標的臓器毒性（単回暴露） | 区分3（気道刺激性） |
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警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ（気道刺激性） |
P304+P340: 吸入した場合：空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん／煙／ガス／ミスト／蒸気／スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物／容器を．．．に廃棄すること。 |
ヒトにおいて鼻、粘膜に対する刺激性があるとの記載（SITTIG（47th, 2002））に基づき区分3（気道刺激性）とした。 |
| 9 | 特定標的臓器毒性（反復暴露） | 区分外 | - | - | - | - | ラット及びマウスの経口投与試験において、区分2のガイダンス値範囲の上限値よりもはるかに高い用量で臓器への障害が見られなかったとの記載（IARC（1982）, PATTY（5th, 2001））に基づき区分外とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
| 危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性（急性） | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 11 | 水生環境有害性（長期間） | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
分類結果の利用に関する注意事項：
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参考情報：
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