名称:2-クロロ-1,1,2-トリフルオロエチルジフルオロメチルエーテル【エンフルラン】
CAS番号:13838-16-9
物質ID: | 710 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2002)) |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2002)) |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(ICSC(J)(2002)) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含むが、これらは炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットにおけるLD50=5450 mg/kg(DFGOT vol. 9(1998))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分外 | - | - | - | - | 本物質の飽和蒸気圧濃度は780000 ppmであるから試験は蒸気で行われたと考えられる。3時間暴露のラットにおけるLC50=14000 ppm(4時間暴露への換算値:12100 ppm)(DFGOT vol. 9(1998))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | 皮膚を刺激し、発赤、乾燥を来すことがあるとの記載(ICSC(J)(2002))に基づき区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
眼を刺激し、眼に発赤、痛みを生じさせるとの記載(ICSC(J)(2002))に基づき区分2A-2Bとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | アレルギー性喘息を引き起こしたとの記載(DFGOT vol. 9(1998))があるが、喘息患者において気管支痙攣の引き金となることがあるとの記載(DFGOT vol. 9(1998))もあり、症状の誘発が気管支過敏症の人に限られたものであるかどうか不明である。本物質はMAK/BAT(2004)には感作性物質としてリストアップされていない。以上のことから、データ不足のため分類できないとした。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスにおける78週間吸入試験で、精子の奇形や精原細胞の染色体異常を認めなかったとの記載(DFGOT vol. 9(1998))、及び職業的暴露あるいは麻酔を受けたヒトにおいても姉妹染色分体交換や染色体異常の増加を認めなかったとの記載(DFGOT vol. 9(1998))に基づき、技術指針に従って区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでgroup 3(Gangolli(2nd, 1999))、ACGIHでA4(ACGIH(2001))に分類されていることに基づき区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスにおいて、親の毒性に関する記載が無いが児に口蓋裂や内臓・骨格のわずかな異常が見られたとの記載(DFGOT vol. 9(1998))、及びヒトにおいて本物質への暴露と流産、先天性異常の増加との間に関係があるとの記載(SITTIG(4th, 2002))に基づき、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(心血管系)、区分3(麻酔作用、気道刺激性) | 警告 |
H335: 呼吸器への刺激のおそれ(麻酔作用、気道刺激性) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用、気道刺激性) H371: 臓器の障害のおそれ(心血管系) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトで麻酔作用があるとの記載、暴露後に判断力や学習能力の低下、健忘症その他の中枢への影響が見られたとの記載(DFGOT vol. 9(1998), ICSC(J)(2002), SITTIG(4th, 2002))がある。また、気道を刺激し、心血管系に影響することがあるとの記載(ICSC(J)(2002))がある。以上の情報に基づいて、区分2(心血管系)、区分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(中枢神経系、肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(中枢神経系、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトの高濃度暴露においててんかん発作、肝臓への悪影響が見られるとの記載(SITTIG(4th, 2002))に基づき区分2(中枢神経系、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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