名称:ケテン
CAS番号:463-51-4
物質ID: | 718 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分1 | 危険 | H220: 極めて可燃性又は引火性の高いガス |
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P377: 漏洩ガス火災の場合:漏洩が安全に停止されない限り消火しないこと。 P381: 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
爆発限界: 5.5-18vol% より、空気との混合物が13%以下で引火性があり、かつ、空気中での可燃範囲の幅が12.5%(基準値:12% 以上)であることから区分1とした。 | |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 高圧ガス | 低圧液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度380℃(Lange(16th, 2005)) | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 試験法が確立されていない。(ガス) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLC50値を4時間暴露に換算して得られた2データのうち、低い方の値LC50=51ppmに基づき、区分1とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義によるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ヒトで発赤が生じ強い刺激性がある(ICSC(J)(1997)、HSDB(2005))との記載に基づき、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
動物で眼に刺激性ありとの記載(DFGOT vol.20(2003))、およびヒトで発赤、痛み、刺激ありとの記載(ICSC(J)(1997)、HSDB(2005))があり、刺激の程度についての記載がないことに基づき、区分2A-2Bとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 情報不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、唾液腺) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器系、唾液腺) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
動物では区分1のガイダンス値範囲内の用量で肺水腫、呼吸困難など肺への障害の記載(DFGOT vol.20(2003)、PATTY(5th, 2001)vol.5)がある。また唾液腺の機能的または器質的変化の報告(PATTY(5th, 2001)vol.5)および振せん、眼瞼下垂の報告(PATTY(5th, 2001)vol.5)があるが、中枢神経系への影響は、酸素欠乏による2次的影響であると推測されている(DFGOT vol.20(2003))。ヒトでは咳、粘膜への刺激など気道刺激性を示す記載(HSDB(2005))、および肺水腫、息切れなど肺障害の記載(ICSC(J)(1997)、HSDB(2005))がある。これらの情報に基づき、区分1(呼吸器系、唾液腺)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
加水分解生成物である酢酸の、甲殻類(オオミジンコ)の24時間EC50=47mg/L(IUCLID、2000)他から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(加水分解して酢酸(BODによる分解度:74%(既存化学物質安全性点検データ))を生成(IUCLID、2000))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=-0.52(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |