名称:酢酸ベンジル
CAS番号:140-11-4
物質ID: | 731 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない物質。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点>60℃および≦93℃に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない物質。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点460℃(ICSC(1999))の液体で常温では発火しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素、塩素を含まない、酸素は含むが、この酸素は炭素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラット、LD50:2490mg/kg(ACGIH(2001))より区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギ、LD50:>5000mg/kg(IUCLID(2000))より区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラット、マウスのデータがなく分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギの試験で中程度(moderate)(RTECS(2005))の記載あり、区分2に分類した。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ヒトに眼刺激性(IARC 40(1986))の記載より区分2に分類した。回復性の記述がないため、2A、2Bの細区分はできない。表示等で細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | ボランティアによる試験で陰性(ACGIH(2001))、モルモットを使用した試験で陰性(IUCLID(2000))の記載より区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスを使用した姉妹染色文体交換試験で陰性、マウスの骨髄赤血球を使用した小核試験で陰性、マウスの末梢血を使用した小核試験で陰性、マウスの骨髄細胞を使用した染色体異常試験で陰性(IARC 71(1999))(いずれもin vivo)の記載より区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIHでA4、IARCでグループ3に分類されていることより区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、中枢神経)、区分3(麻酔作用) |
警告 危険 |
H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) H370: 臓器の障害(呼吸器系、中枢神経) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトに気道刺激性と麻酔作用を生じる(NTP TR250(1986))、マウスに区分1のガイダンス値の範囲内の蒸気暴露で、肺の鬱血、肺水腫(ACGIH(2001))、及び中枢神経の抑制(NTP TR431(1993))が認められたとの記載より、区分1(呼吸器系、中枢神経)、及び区分3(麻酔作用)に分類した。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(腎臓)、区分2(鼻粘膜) |
危険 警告 |
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(鼻粘膜) H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトが連続吸入暴露すると腎臓に障害を受ける(NTP TR250(1986))の記載より区分1(腎臓)に分類した。マウスへの摂餌投与で、区分2のガイダンス値内で、鼻粘膜の萎縮、変性、鼻粘膜下組織の過形成、鼻粘膜上皮の色素沈着が見られた(NTP TR431(1993))との記載より区分2(鼻粘膜)に分類した。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ヒメダカ)の96時間LC50=4mg/L(ECETOC TR91、2003)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急速分解性があり(BODによる分解度:95%(既存化学物質安全性点検データ))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=1.96(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分外とした。 |
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