名称:2,4-ジアミノアニソール
CAS番号:615-05-4
物質ID: | 752 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属、半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に塩素・フッ素を含まない。酸素は含むが炭素とのみ結合している。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-結合を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体の試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
幅で示された1件(IARC 79(2001))を除く、4件のデータ(DFGOT vol.6(1994), RTECS(2005))を統計処理して、460mg/kgを得たので、「区分4」とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | (GHS定義による)固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | ウサギでの試験でMildという結果がある(DFGOT vol.6(1994))ので「区分3」とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギでの試験で、無刺激との結果があるので「区分外」とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性についてはデータがなく、分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | 皮膚感作性については、2件の報告があったが(DFGOT vol.6(1994))、無感作、および低い陽性率だったので「区分外」とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
Comet assay および SCE assay で In vivo 体細胞変異原性が陽性であり、In vitro 試験でも陽性結果が得られている(IARC 79(2001))ので「区分2」とした。 | |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
NTPの発がん試験報告があり、IARCで2B, 日本産業衛生学会でも2B、EUでカテゴリー3とされているので、「区分2」とした。動物では甲状腺にガンを発生させる。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットへの妊娠中投与で著しい異常は認められていない。交接前の投与実験が行われていないので、データ不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(経口:甲状腺) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(経口:甲状腺) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットで区分2のガイダンス値に相当する経口投与量で、血液・甲状腺に異常が見られた(DFGOT vol.9(1994)、IARC 79(2001))ので「区分2」とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく、分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |