GHS分類結果

名称:シクロペンタジエニルトリカルボニルマンガン
CAS番号:12079-65-1

結果:
物質ID: 768
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 爆発性に関わる原子団を含まない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 爆発性、自己反応性に関わる原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
10 自然発火性固体 区分外 - - - - 空気中で自然発火するとの情報はない。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
12 水反応可燃性化学品 区分外 - - - - 金属としてマンガンを含むが、水に僅かに溶けるだけで激しい反応は起こさない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - 塩素、フッ素は含まない。酸素は含むが、炭素とのみ結合している。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内に-O-O-構造を含まない。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体の試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分2 危険 H300: 飲み込むと生命に危険 P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P330: 口をすすぐこと。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
ラットの経口LD50: 22mg/kg(RTECS(2004))のデータにより「区分2」とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データ不足で分類できない。製造時の溶媒であるテトラヒドロフランに溶かしたMCTはマウスで強い経皮致死毒性を示した。(ACGIH(2001))
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHS定義による固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分1 危険 H330: 吸入すると生命に危険 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
P284: 呼吸用保護具を着用すること。
P310: 直ちに医師に連絡すること。
P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
4時間換算0.06mg/Lで80%死亡したという情報(ACGIH(2001))があり、LC50は0.05mg/Lの付近にあるので、「区分1」とした。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分2-3 警告 H315: 皮膚刺激 P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。
P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。
皮膚を刺激するという情報がある(ACGIH(2001), ICSC(1995))が、刺激の程度についてのデータがないので、「区分2〜3」とした。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
6 発がん性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分1(肺、神経系) 危険 H370: 臓器の障害(肺、神経系) P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
動物実験データ2件(PATTY(5th. 2001))には投与量の記載がなかったが、ICSC(1995)に肺の浮腫、および痙攣が見られ、肺・神経系に影響の可能性がある、との記述があるので「区分1(肺、神経系)」とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(腎臓) 危険 H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(腎臓) P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
区分1のガイダンス値(0.02mg/L)以下の吸入暴露で腎臓への影響が見られている(ACGIH(2001))ので、「区分1(腎臓)」とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データがなく、分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

厚生労働省モデルSDS

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