名称:四酸化オスミウム
CAS番号:20816-12-0
物質ID: | 780 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 金属-酸素(Os-O)という構造を持つが、爆発性はない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 金属-酸素(Os-O)の結合を持つが国連分類でクラス6.1である。(クラス4.2(自然発火性)ではない) |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が140℃以下の固体であり、試験法を適用できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度が求められており、水に対して安定である。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 酸化剤であるが、国連勧告でクラス5.1に分類されていない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 金属腐食性の情報がない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスLD50:162mg/g(PATTY(5th, 2001))により区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLC50:40ppmのデータ(ACGIH(2001), PATTY(5th, 2001))により区分1とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1A-1C | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトの症例で腐食性作用と、重症な皮膚炎と水疱を生じるという情報(ACGIH(2001)),(PATTY(5th, 2001))により区分1A-1Cとした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
皮膚で区分1A-1Cであり、かつヒトの症例でも動物の試験において(ACGIH(2001))、(PATTY(5th, 2001))も強い刺激性を示しているので区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性、及び皮膚感作性のデータがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 呼吸器感作性、及び皮膚感作性のデータがないので分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitroのデータでDNA修復試験でpositiveとなっている(PATTY(5th, 2001))が、in vivoのデータがないので分類できない。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系、肝臓、腎臓、副腎、脾臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器系、肝臓、腎臓、副腎、脾臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトの症例で気管支炎、肺水腫、肝臓の変性病変がみられる(PATTY(5th, 2001))。区分1(呼吸器系、肝臓)とした。また、ウサギの暴露試験で125mg(24-28h)で主に肺であるが、そのほか肝臓、腎臓、脾臓、副腎の変性と充血が見られたので区分1(腎臓、脾臓、副腎)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器系)、区分2(腎臓、肝臓、副腎、脾臓、造血系) |
警告 危険 |
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(腎臓、肝臓、副腎、脾臓、造血系) H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトの症例で肺水腫(ACGIH(2001))が認められており、動物試験ではウサギで50mg/kg(45〜60日)で気管支圧迫が見られている(PATTY(5th, 2001))これらを合わせて区分1(呼吸器系)とした。またウサギで50mg/kg(45〜60日)で肝臓の虚脱と変性、脾臓の硬化症、腎臓と副腎の脂肪の変性、またモルモットで50mg/kg(60日)で骨髄の初期過度活動による慢性貧血がみられている(PATTY(5th, 2001))ので区分2(腎臓、肝臓、副腎、脾臓、造血系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
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