名称:2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン
CAS番号:1746-01-6
物質ID: | 838 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に酸素および塩素を含むが、これらは何れも炭素、水素以外の元素と化学結合していない。またフッ素を含んでいない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分1 | 危険 | H300: 飲み込むと生命に危険 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値:0.022mg/kg(PATTY 4th, 1994、IARC 69, 1997、NTP TR209, 1982、ATSDR, 1998)、0.013mg/kg(IARC 69, 1997)、0.043mg/kg(IARC 69, 1997、ATSDR, 1998)、0.34mg/kg(IARC 69, 1997)、0.100mg/kg(NTP TR209, 1982)、0.190mg/kg(NTP TR209, 1982)、0.125mg/kg(NTP TR209, 1982、ATSDR, 1998)、0.060mg/kg(ATSDR, 1998)、0.164mg/kg(ATSDR, 1998)に基づき、区分1とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分1 | 危険 | H310: 皮膚に接触すると生命に危険 |
P302+P350: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で優しく洗うこと。 P262: 眼、皮膚、衣類につけないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギLD50値:0.275mg/kg(PATTY 4th, 1994、IARC 69, 1997、ATSDR, 1998)に基づき、区分1とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ATSDR(1998)のマウスを用いた急性皮膚暴露試験において角質増殖(hyperkeratosis)および表皮過形成(epidermal hyperplasia)が認められたとの記述、ならびにICSC(J)(2003)の皮膚を刺激するとの記述から、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ATSDR(1998)のウサギの眼に適用した試験において結膜浮腫などの炎症が認められたとの記述から、区分2A-2Bとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラットおよびマウス骨髄細胞を用いた染色体異常試験で陽性の結果(ATSDR, 1998)があり、生殖細胞を用いるin vivo遺伝毒性試験で陽性の結果がないことから、区分2とした。 | |
6 | 発がん性 | 区分1A | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARCでグループ1(IARC 69, 1997)、日本産業衛生学会で1(産衛学会勧告, 2005)、NTPでK(NTP RoC 11th, 2005)に分類されていることから、区分1Aとした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分1B | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 69(1997)、ATSDR(1998)、NTP TR209(1982)のラットを用いた繁殖性試験において生殖能の低下が認められたとの記述、IARC 69(1997)、ATSDR(1998)、NTP TR209(1982)のラット、マウスまたはハムスターを用いた妊娠中経口投与試験において胚致死作用、胎児の奇形発現および出生児の免疫や生殖能の低下などが単回暴露でも認められたとの記述、ならびにIARC 69(1997)、ATSDR(1998)のサルを用いた経口投与試験において母獣毒性を引き起こす用量よりも低い用量で胎児毒性が認められたとの記述から、区分1Bとした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、骨髄、生殖器、泌尿器) | 危険 | H370: 臓器の障害(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、骨髄、生殖器、泌尿器) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 69(1997)のヒト事故暴露による影響として塩素ざ瘡、肝酵素変動、免疫系や糖代謝の変化が認められるとの記述、ATSDR(1998)の急性暴露によりヒトで塩素ざ瘡および肝臓への影響が認められるとの記述、IARC 69(1997)、ATSDR(1998)およびNTP TR209(1982)のモルモット、ラット、マウスまたはサルを用いた経口投与試験において、胸腺萎縮などの免疫系への影響、肝細胞腫大や空胞化などの肝臓への影響、腎盂、尿管および膀胱の上皮過形成、骨髄および輸精管内の細胞減少、または甲状腺ホルモンの変動などの内分泌系への影響が区分1のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述から、区分1(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、骨髄、生殖器、泌尿器)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、神経系、血液、腎臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、神経系、血液、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 69(1997)のヒト職業暴露の影響として塩素ざ瘡、肝酵素変動、免疫系や糖代謝の変化が認められるとの記述、ATSDR(1998)のヒト暴露例において肝毒性、塩素ざ瘡などの皮膚影響、糖代謝や甲状腺機能変化などの内分泌系への影響、末梢および中枢神経系の症状が認められるとの記述、さらにIARC 69(1997)、ATSDR(1998)、NTP TR209(1982)のラット、マウスまたはモルモットを用いた経口投与試験において胸腺萎縮などの免疫系への影響、肝障害、血小板減少などの血液への影響、腎臓および甲状腺の変性が区分1のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述から、区分1(皮膚、肝臓、免疫系、内分泌系、神経系、血液、腎臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
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