名称:o-ニトロトルエン
CAS番号:88-72-2
物質ID: | 880 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点>93℃ UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が420℃である。(ICSC(J)(2000)) |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6.1に分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値:890mg/kg(CERIハザードデータ集, 1999、DFGOT vol.8, 1997)、891mg/kg(NTP TR 504, 2002、IARC 65, 1996)、2100mg/kg(IARC 65, 1996)および2546mg/kg(CERIハザードデータ集, 1999、DFGOT vol.8, 1997)に基づき、計算を適用した。計算値は1221mg/kgであったことから、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50値:>5000mg/kg(CERIハザードデータ集, 1999)に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(1999)にラットLC50(8時間)値:>197ppm(4時間換算値>1.56mg/L)との記述があるが、他にデータがなく、データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(1999)およびDFGOT(vol.8, 1997)のウサギの皮膚に刺激性を示さないとの記述から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | DFGOT(vol.8, 1997)のウサギの眼を刺激しないとの記述から、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラットおよびマウス赤血球を用いた小核試験で陰性の結果(NTP TR 504, 2002)があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | EUでカテゴリー2(EU-Annex I, 2005)に分類されているが、IARCではグループ3(IARC 65, 1996)に分類されていることから、区分外とした。分類の適否につき専門家の判断が必要。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
DFGOT(vol.8, 1997)、IARC 65(1996)、ACGIH(7th, 2001)のラットを用いた90日間混餌経口投与試験において精巣の変性、精子運動性の低下、精子数の減少および雌の性周期の延長が、体重増加抑制が認められる用量で認められたとの記述から、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液)、区分3(麻酔作用) |
警告 危険 |
H370: 臓器の障害(血液) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)、PATTY(4th, 1994)およびCERIハザードデータ集(1999)のメトヘモグロビン血症を起こすとの記述から、区分1(血液)とした。また、CERIハザードデータ集(1999)のラットを用いた経口投与試験およびウサギを用いた経皮投与試験で一過性と考えられる中枢神経系への影響が認められたことから、麻酔作用があると判断し、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液)、区分2(肝臓) |
警告 危険 |
H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(血液) H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
PATTY(4th, 1994)の慢性暴露で貧血を起こすとの記述から、区分1(血液)とした。また、CERIハザードデータ集(1999)。DFGOT(vol.8, 1997)、IARC 65(1996)のラットを用いた14日間混餌経口投与試験において肝臓への影響が区分2のガイダンス値範囲をやや超える用量で認められたとの記述から、区分2(肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=5.4mg/L(CERIハザードデータ集、2000)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分2、生物蓄積性が低いものの(BCF=29.9(既存化学物質安全性点検データ))、急速分解性がない(BODによる分解度:0.5%(既存化学物質安全性点検データ))ことから、区分2とした。 |
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