名称:2-ニトロプロパン
CAS番号:79-46-9
物質ID: | 885 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 | 警告 | H226: 引火性液体及び蒸気 |
P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P233: 容器を密閉しておくこと。 P240: 容器を接地すること/アースをとること。 P241: 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/...機器を使用すること。 P242: 火花を発生させない工具を使用すること。 P243: 静電気放電に対する予防措置を講ずること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
23℃≦引火点≦60℃ UNRTDG クラス3 PGIIIに分類されている。 | |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が425℃である。(ホンメル(1991)Card No.298) |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3に分類されている。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス3に分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値:720mg/kg(ACGIH 7th, 2001)に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | EHC 138(1992)のウサギを用いた単回経皮投与試験において2000mg/kgで影響が認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLC50(6時間)値:400ppm(4時間換算値1.78mg/L)(ACGIH 7th, 2001、IARC 29, 1982、EHC 138, 1992)に基づき、1.78mg/Lは蒸気圧からミストをほとんど含まない蒸気と判断してppm濃度基準値で分類した。1.78mg/Lは換算係数1ppm=3.64mg/m3から489ppmと換算され、区分2とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | EHC 138(1992)のウサギの皮膚に適用したところ局所影響は認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | IUCLID(2000)のウサギの眼に適用した試験において刺激性は認められなかったとの記述から、区分外の可能性があるが、Priority1において明確に有害性を否定するデータがないことから、分類できないとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | IUCLID(2000)のモルモットを用いた試験において皮膚感作性は認められなかったとの記述から、区分外の可能性があるが、Priority1において明確に有害性を否定するデータがないことから、分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスを用いた優性致死試験で陰性の結果(ACGIH 7th, 2001、DFGOT vol.3, 1992、EHC 138, 1992)、体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるラットおよびマウス赤血球を用いた小核試験(IARC 71, 1999、ACGIH 7th, 2001、DFGOT vol.3, 1992、PATTY 4th, 1994、EHC 138, 1992)、マウススポット試験(DFGOT vol.3, 1992)およびラット骨髄細胞を用いた染色体異常試験(EHC 138, 1992)で陰性の結果があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
EUでカテゴリー2に分類されている(EU-Annex I, 2005)が、IARCで2B(IARC 71, 1999)、日本産業衛生学会で2B(産衛誌 47, 2005)、ACGIHでA3(ACGIH 7th, 2001)、NTPでR(NTP RoC 11th, 2005)に分類されていることから、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(肝臓、血液) | 危険 | H370: 臓器の障害(肝臓、血液) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 71(1999)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT(vol.3, 1992)、EHC 138(1992)、PATTY(4th, 1994)およびIRIS(2005)のヒトで高濃度暴露により肝障害が認められたとの記述、ならびにACGIH(7th, 2001)およびEHC 138(1992)のウサギを用いた吸入暴露試験で血液への影響が区分1のガイダンス値範囲の濃度で認められたとの記述から、区分1(肝臓、血液)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系)、区分2(肝臓、血液、肺、腎臓) |
警告 危険 |
H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、血液、肺、腎臓) H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 29(1982)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT(vol.3, 1992)、EHC 138(1992)のヒト職業暴露例に悪心、嘔吐、食欲不振および重度の頭痛が認められるとの記述から、神経系に影響すると考え、区分1(神経系)とした。また、EHC 138(1992)のラットを用いた反復経口投与試験において肝臓および血液への影響が区分2のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述、ならびにIARC 29(1982)、EHC 138(1992)、IRIS(2005)のラット、マウスまたウサギを用いた反復吸入暴露試験において肝臓、肺および腎臓への影響が区分2のガイダンス値範囲の濃度で認められたとの記述から、区分2(肝臓、血液、肺、腎臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50>210mg/L(EHC138、1992)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=17000mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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