名称:ターシャリ-ブタノール
CAS番号:75-65-0
物質ID: | 915 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 引火点、燃焼範囲など、引火性液体としての情報があるが(ICSC(J)(1995)ほか)、当該試験法によるデータなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性ならびに自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が470℃である。(ICSC(J)(1995)) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質(融点:25℃)に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属原子を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内にフッ素または塩素を含んでいない。酸素を含むが、この酸素は炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットLD50値:2200mg/kg(DFGOT vol.19, 2003)および3500mg/kg(CERIハザードデータ集, 1997、ACGIH 7th, 2001、DFGOT vol.19, 2003、PATTY 4th, 1994、NTP TR53, 1997、EHC 65, 1987および産衛学会勧告, 1993)に基づき、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | DFGOT(vol.19, 2003)のウサギを用いた試験において2000mg/kgで死亡が認められなかったとの記述から、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | DFGOT(vol.19, 2003)のラットにおいて7060ppm(換算値21.36mg/L)4時間暴露で10例中1例が死亡したとの記述はあるが、LC50値および区分4の上限値における死亡の有無が不明であり、データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分3 | - | 警告 | H316: 軽度の皮膚刺激 | P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 | DFGOT(vol.19, 2003)にウサギを用いた試験で皮膚刺激性は認められなかったとの記述があるが、CERIハザードデータ集(1997)、DFGOT(vol.19, 2003)、PATTY(4th, 1994)、NTP TR53(1997)、産衛学会勧告(1993)、ACGIH(7th, 2001)およびEHC 65(1987)のヒトで軽度な皮膚刺激性があるとの記述から、区分3とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
DFGOT(vol.19, 2003)のウサギを用いた試験において眼への適用により中等度の刺激性が認められたとの記述、ならびにCERIハザードデータ集(1997)、PATTY(4th, 1994)およびACGIH(7th, 2001)のヒトの眼を刺激するとの記述から、区分2A-2Bとした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | ヒトでの皮膚アレルギー反応については1症例の報告(NTP TR53, 1997、ACGIH 7th, 2001およびEHC 65, 1987で同じ文献を引用)しかなく、DFGOT(vol.19, 2003)にはモルモットを用いた感作性試験で陰性であった試験と弱い陽性であった試験の記述があることから、データ不足のため分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞を用いるin vivo変異原性試験であるマウスおよびラット赤血球を用いた小核試験で陰性の結果(CERIハザードデータ集, 1997、DFGOT vol.19, 2003およびNTP TR53, 1997)があることから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ACGIH(7th, 2001)でA4に分類されていることから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
マウスを用いた試験の結果として、CERIハザードデータ集(1997)、DFGOT(vol.19, 2003)、PATTY(4th, 1994)、ACGIH(7th, 2001)、NTP(TR53, 1997、TR436, 1995)およびEHC 65(1987)に親動物に一般毒性が認められる用量で産児数減少および死産子増加が認められたとの記述、または親動物での一般毒性は不明であるが吸収胚の増加が認められたとの記述があることから、区分2とした。 なお、CERIハザードデータ集(1997)、DFGOT(vol.19, 2003)、PATTY(4th, 1994)、ACGIH(7th, 2001)およびNTP(TR53, 1997、TR436, 1995)に示されたラットを用いた妊娠中経口投与および吸入暴露試験においては、親動物に一般毒性がみられた用量でも明確な生殖毒性は認められていないが、このことを以って上記の発生毒性を否定することはできない。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(肝臓)、区分3(気道刺激性、麻酔作用) | 警告 |
H371: 臓器の障害のおそれ(肝臓) H336: 眠気又はめまいのおそれ(気道刺激性、麻酔作用) H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性、麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ACGIH(7th, 2001)、NTP TR53(1997)およびEHC 65(1987)のラットを用いた単回経口投与試験で肝機能への影響が区分2のガイダンス値範囲の投与量で認められたとの記述から、区分2(肝臓)とした。また、DFGOT(vol.19, 2003)、PATTY(4th, 1994)およびACGIH(7th, 2001)のラットを用いた吸入暴露試験またはウサギを用いた経口投与試験で麻酔作用が見られたとの記述、CERIハザードデータ集(1997)のヒトへの影響として頭痛、筋無力化、めまい、運動失調および錯乱を生じるとの記述、ならびにPATTY(4th, 1994)およびDFGOT(vol.19, 2003)のヒトへの影響として鼻や喉を刺激するとの記述から、区分3(麻酔作用、呼吸刺激性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | CERIハザードデータ集(1997)、DFGOT(vol.19, 2003)、PATTY(4th, 1994)、NTP TR436(1995)に示されたラットおよびマウスを用いた反復経口投与試験および吸入暴露試験において区分2のガイダンス値範囲の投与量で重大な毒性が認められていないことから、区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=5504mg/L(CERIハザードデータ集、1997)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=1.00×106mg/L(PHYSPROP Database、2005))、急性毒性が低いことから、区分外とした。 |
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