名称:弗化ビニリデン
CAS番号:75-38-7
物質ID: | 921 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分1 | 危険 | H220: 極めて可燃性又は引火性の高いガス |
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P377: 漏洩ガス火災の場合:漏洩が安全に停止されない限り消火しないこと。 P381: 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
空気との混合物が13%以下で引火性がある。 UNRTDG クラス2.1に分類されている。 | |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDGにおいて、副次危険を含め、5.1に分類されていない。 |
5 | 高圧ガス | 液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | -50℃を超える温度で部分的に液体である。(臨界温度が-50℃超) | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 試験温度である55℃において、気体状または固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分外 | - | - | - | - | ラット吸入による非致死量(4時間換算:100000 ppm)(SIDS, 2001)が5000ppmを超えているため、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ガスであるため、皮膚刺激性試験は実施されていないが、他の毒性試験の結果、皮膚刺激性はない(SIDS, 2001)とされているため、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | 眼刺激性試験のデータは得られていないが、急性、反復および長期吸入暴露試験の結果、眼には刺激性を示さない(SIDS, 2001)ため、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | in vivoのマウス骨髄細胞を用いる小核試験(SIDS, 2001)で陰性であったことから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCでグループ3, ACGIHでA4に分類されていることから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | SIDS(2001)に、雄ラットでの13週間吸入暴露試験で、中・高用量群(7000、40000 ppm・6時間/日)に精巣および精巣上体の精子形成に異常が認められたとする試験結果(Appleman et al., 1985)が記載されている一方、他の試験(Reuzel et al, 1986)においては再現されていない(7000 ppm・6時間/日を最高濃度とする3用量で13週間吸入暴露した試験で、幼若および若齢成熟ラットの精巣・精巣上体には肉眼的にも病理組織学的にも精子濃度、異常な頭部/尾部を持った精子数、分離した異常頭部/尾部の数は増加せず、受胎能力に関する無影響濃度(NOEC)は7000 ppmであった)との記述、ラットでの交配前および妊娠初期吸入暴露試験および胎児器官形成期吸入暴露試験のいずれも化合物暴露の影響がなかったとの記述(SIDS(2001))から、分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットでは、400000または800000 ppmにおいて歩行障害などが記載されている(SIDS. 2001)(DFGOT, vol.5, 1993)(ACGIH 7th, 2001)が、いずれも区分2のガイダンス値を超えていた。一方、ヒトへの暴露により、めまい、眠気、意識喪失などの弱い麻酔作用があるとの記述(ホンメル(1991))から、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ラットでの90日間の反復吸入暴露試験では、区分2のガイダンス値範囲を超える用量においても化合物投与に伴う有意な毒性は認められていない(SIDS(2002)、ACGIH(7th、2001))ことから、区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による気体である。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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