名称:ジメチル-(ジエチルアミド-1-クロルクロトニル)-ホスフェイト
CAS番号:13171-21-6
物質ID: | 1019 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | 引火点のデータがなく、分類できない。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 用途が農薬であり、常温の空気と接触しても自然発火しない。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水に対して安定。(文献に「水と混和する」との記載がある。) |
13 | 酸化性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における液体。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分2 | 危険 | H300: 飲み込むと生命に危険 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値 17mg/kg(PIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づいた。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値 374mg/kg(PIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づいた。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質の蒸気圧は0.0033Pa(20℃)である。飽和蒸気圧濃度は0.03ppmと計算され、0.102mg/Lは8.3ppmであることから、ミストと推察した。ラットLC50値の0.102mg/L/4h、0.135mg/L/4h、0.16mg/L/4h(いずれもPIM(Poisons Information Monographs)454, WHO/IPCS, 2001)に基づき、計算式を適用して区分した。LC50=0.105mg/L/4h | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2A-2B | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
PIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒト眼刺激性に関する記述”32名の大部分が適用直後に結膜の刺激性を感じた”から区分2とした。ただし、細区分2Aと2Bの分別はデータ不足のためできない。 【表示】細区分を行う必要がある場合は、安全性の観点から、2Aとした方が望ましい。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 | 警告 | H341: 遺伝性疾患のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
RTECS(2004)およびHSDB(2004)のデータからラットおよびマウスのin vivo骨髄染色体異常試験における複数の陽性報告があり、マウス精母細胞での染色体異常試験では陰性のため、区分2とした。 | |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | HSDB(2004)(元文献はNTP TR16, 1979)の記述”Male Rats: Equivocal, Female Rats: Equivocal, Male Mice: Negative, Female Mice: Negative”から、ラット、マウスともに明確な腫瘍形成の証拠がないと考えられ、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | HSDB(2004)およびToxicology Data Review Summaries(California EPA/Dept. of Pesticide Regulation, 1990)の実験動物データ(催奇形性試験、2世代繁殖試験)において胎児体重の低下がみられたものの、PIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒトにおける知見の記述”妊娠は影響を受けることなく継続し、正常な子供が生まれた”から、ヒトにおける生殖毒性はないと考えられ、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系、呼吸器系、心血管系) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系、呼吸器系、心血管系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
Priority 1相当のPIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)のヒトにおける知見の記述”標的臓器は神経系、呼吸器系および心血管系”から区分1(神経系、呼吸器系、心血管系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
Priority 1相当のPIM(Poisons Information Monographs)454(WHO/IPCS, 2001)およびPriority 2のICSC(1995)のヒトにおける可能性の記述”中枢神経系の影響”および”コリンエステラーゼ阻害剤:蓄積影響がある”から区分1(神経系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(ミジンコ)の48時間EC50=0.01mg/L(HSDB、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=0.79(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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