GHS分類結果

名称:ジニトロオルトクレゾール
CAS番号:1335-85-9

結果:
物質ID: 1046
分類実施者: GHS関係省庁連絡会議
分類実施年度: 平成18年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 区分外 - - - - 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでいるが、物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、火薬類に対応する1.1〜1.6が付されていないため、区分外とした。 【注】単独の物質ではなく、ジニトロオルトクレゾールの異性体(4,6-ジニトロオルトクレゾール(ID No.0078、CAS No.534-52-1)、3, 5-ジニトロオルトクレゾール、2, 6-ジニトロオルトクレゾール)の総称である。異性体ごとに性質が異なると考えられる。ID No.1046のGHS分類はCAS No.1335-85-9として調査および分類を実施した。4,6-ジニトロオルトクレゾール(ID No.0078、CAS No.534-52-1)、4,6-ジニトロオルトクレゾールナトリウム(ID No.1047、CAS No.2312-76-7)の分類結果も参照のこと。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
7 可燃性固体 区分外 - - - - 可燃性であるが(CHRIS-Chemical Hazards Response Information System, U.S. Department of Transportation/U.S. Coast Guard, 1999)(ERG, Guide No.153, 2004)、物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、可燃性固体に対応する4.1が付されていないため、区分外とした。
8 自己反応性化学品 区分外 - - - - 爆発性に関連する原子団(N-O)を含んでいるが、自己反応性に関連する原子団は含んでいない。物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、国連番号およびUNRTDGが自己反応性化学品に該当しておらず、区分外とした。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
10 自然発火性固体 区分外 - - - - 物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、自然発火性固体に対応する4.2が付されていないため、区分外とした。
11 自己発熱性化学品 区分外 - - - - 物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、自己発熱性固体に対応する4.2が付されていないため、区分外とした。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外 - - - - 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
14 酸化性固体 区分外 - - - - 物質固有の国連番号(1598)によりUNRTDGが6.1、IIに分類されており、酸化性固体に対応する5.1が付されていないため、区分外とした。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データなし。 【注】単独の物質ではなく、ジニトロオルトクレゾールの異性体(4,6-ジニトロオルトクレゾール(ID No.0078、CAS No.534-52-1)、3, 5-ジニトロオルトクレゾール、2, 6-ジニトロオルトクレゾール)の総称である。異性体ごとに性質が異なると考えられる。ID No.1046のGHS分類はCAS No.1335-85-9として調査および分類を実施した。4,6-ジニトロオルトクレゾール(ID No.0078、CAS No.534-52-1)、4,6-ジニトロオルトクレゾールナトリウム(ID No.1047、CAS No.2312-76-7)の分類結果も参照のこと。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データなし。なお、4,6-ジニトロオルトクレゾールは皮膚を刺激するとの記載がある(ICSC(J), 2004)。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データなし。なお、4,6-ジニトロオルトクレゾールは眼に対して腐食性を示すとの記載がある(ICSC(J), 2004)。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データなし。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データなし。なお、工業用の4,6-ジニトロオルトクレゾールは皮膚感作を引き起こすことがあるとの記載がある(ICSC(J), 2004)。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データなし。
6 発がん性 分類できない - - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データなし。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データなし。なお、4,6-ジニトロオルトクレゾールは皮膚を黄染し、代謝速度に影響を与え、高濃度では死に至ることがあり(ICSC(J), 2004)、ジニトロ誘導体(フェノールおよびクレゾール)は肝臓および腎臓に障害を与える(DHP, 13th, 2002)との記載がある。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データなし。なお、ジニトロ誘導体(フェノールおよびクレゾール)は肝臓および腎臓に障害を与える(DHP, 13th, 2002)との記載がある。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データなし。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データがなく分類できない。


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)

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厚生労働省モデルSDS

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