名称:トランス-N-(6-クロロ-3-ピリジルメチル)-N'-シアノ-N-メチルアセトアミジン
CAS番号:160430-64-8
物質ID: | 1185 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体に適した試験方法が確立していない。(融点98.9℃) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素またはフッ素を含んでいない有機化合物。塩素を含むが、この塩素は炭素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。(融点98.9℃) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた2つの急性経口毒性試験で、雌雄のLD50値のうち低い方をとり、さらに2試験のうちの低い方の値、LD50=146 mg/kg(農薬登録申請資料)に基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラット経皮LD50>2000 mg/kgであり、死亡例がないとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの急性吸入試験が2試験あるが、いずれもLC50値を求められなかった(農薬登録申請資料)(EU Endpoints List)ため、分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、刺激性がないとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた眼一次刺激性試験において、刺激性がないとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットのMaximization法で陰性との記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞in vivo変異原性試験データが無く、2つの体細胞in vivo変異原性試験(ラット骨髄細胞を用いるin vivo染色体異常試験およびマウス骨髄細胞を用いる小核試験)で、いずれも陰性であるとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスにおける2つの発がん性試験で、投与に関連した腫瘍の発生を認めなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびウサギを用いた2つの催奇形性試験で、いずれも催奇形性が認められなかったとの記載(農薬登録申請資料)がある。また、ラットを用いた2つの繁殖毒性試験において、親動物に一般毒性を示す用量で、児動物の体重増加抑制と肝細胞肥大が見られたが、繁殖には影響がなかったとの記載(農薬登録申請資料)(EPA FACT SHEET)があるが、児動物への影響は親動物に対する一般毒性の2次的影響と考えた。以上の情報に基づき、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(神経系) | 危険 | H370: 臓器の障害(神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットにおいて、区分1のガイダンス値範囲内の用量(300 mg/kg以下)で、振戦、うずくまり、反応性低下、側臥位、腹臥位、流涎、尿失禁、歩行失調、流涙、散瞳、間代性痙攣が見られたとの記載(農薬登録申請資料)(EU Endpoints List)に基づき、区分1(神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、甲状腺) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、甲状腺) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスを用いた反復投与毒性試験において、区分2のガイダンス値(10-100 mg/kg)の範囲内およびそれより高用量の投与で、甲状腺重量の増加、肝臓重量の増加、肝細胞肥大、体重増加抑制、総コレステロールの増加が見られたとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分2(肝臓、甲状腺)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=77mg/L(農薬登録申請資料、1995)から、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分3 | - | - | H412: 長期継続的影響によって水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分3、急速分解性および生物蓄積性が不明であるため、区分3とした。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |