名称:ジプロピル-4-メチルチオフェニルリン酸
CAS番号:7292-16-2
物質ID: | 1242 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点が76℃(試験方法不詳)であることから、区分4(GHS基準:引火点60℃超、93℃以下)とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団としてP-O結合を有するが、データがないために分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 引火点が76℃であることから、発火温度は70℃以上と判断される。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度や水中安定性試験等が行われている(農薬登録申請資料)ことから、水中では安定であると判断できる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの雄でLD50=79.8 mg/kg、雌でLD50=72.5 mg/kg(農薬登録申請資料)のうちの低い方の値、LD50=72.5 mg/kgに基づき、区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分2 | 危険 | H310: 皮膚に接触すると生命に危険 |
P302+P350: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で優しく洗うこと。 P262: 眼、皮膚、衣類につけないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットの雄でLD50=88.5 mg/kg、雌でLD50=72.0 mg/kg(農薬登録申請資料)のうちの低い方の値、LD50=72.0 mg/kgに基づき、区分2とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分1 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットで雌雄ともLC50=0.039 mg/L(農薬登録申請資料)に基づき、区分1とした。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 農薬原体についてデータがないため、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 農薬原体についてデータがないため、分類できないとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットにおけるMaximization法による皮膚感作性試験で、皮膚反応が認めらなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitroのチャイニーズハムスター培養細胞における染色体異常誘発試験およびin vitroの細菌を用いた復帰突然変異試験において陰性であったとの記載(農薬登録申請資料)があるが、ヒト経世代疫学、経世代変異原性試験、生殖細胞in vivo変異原性試験、体細胞in vivo変異原性試験の結果が無く、生殖細胞あるいは体細胞in vivo遺伝毒性試験の結果が無く、in vitro変異原性試験で複数指標の陽性結果も無いことに基づき、分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスにおける発がん性試験において、投与に関連した腫瘍性病変の発生頻度の上昇および早期化が認められなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットの三世代繁殖試験、ラットおよびウサギの生殖毒性試験において、親動物に対する一般毒性は認めたが、催奇形性および繁殖能については影響が認められなかったとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(全身性、神経系、肺、肝臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(全身性、神経系、肺、肝臓) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
区分1のガイダンス値範囲内の投与量(経口投与:72.0-88.5 mg/kg、吸入(ミスト):39.2 mg/m3以下)で、自発運動の低下、振せん、流涎、流涙、外界反応の鈍麻、脱力様症状、鼻孔周辺部の血液付着、血涙、下腹部の汚れ、伏臥位姿勢、眼瞼周辺部の汚れ、運動失調、呼吸パターンの障害、肝臓のうっ血あるいは膨張、肺Clara細胞の頂端における顕著な水泡形成がみられたとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分1(全身性、神経系、肺、肝臓)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(神経系、肝臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(神経系、肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットおよびマウスにおける反復投与試験において、区分1のガイダンス値範囲内の投与量(0.5-10 mg/kg以下)で、血清コリンエステラーゼ活性の低下、肝臓実質細胞のびまん性脂肪変性がみられたとの記載(農薬登録申請資料)に基づき、区分1(神経系、肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ニジマス)の96時間LC50=5.2mg/L(農薬登録申請資料、1983)から、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分2、生物蓄積性が低いと推定されるものの(log Kow=3.67(PHYSPROP Database、2005))、急速分解性がないと推定される(BIOWIN)ことから、区分2とした。 |
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