名称:1-vinyl-2-pyrrolidone
CAS番号:88-12-0
物質ID: | 7 |
分類実施者: | 経済産業省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - | - | - | - | - | - |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | - | - | - | - | - | - |
3 | エアゾール | - | - | - | - | - | - |
4 | 支燃性/酸化性ガス | - | - | - | - | - | - |
5 | 高圧ガス | - | - | - | - | - | - |
6 | 引火性液体 | - | - | - | - | - | - |
7 | 可燃性固体 | - | - | - | - | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - | - | - | - | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - | - | - | - | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - | - | - | - | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - | - | - | - | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - | - | - | - | - | - |
13 | 酸化性液体 | - | - | - | - | - | - |
14 | 酸化性固体 | - | - | - | - | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - | - | - | - | - | - |
16 | 金属腐食性物質 | - | - | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
NICNAS(2000), EU-RAR(2003)に記載されたラットのLD50値(834、1,314、1,043、1,022、1,700、2,500 mg/kg)に計算式を適用して得られたLD50値=989 mg/kgから、区分4とした。なお、EU-Annex IはXn; R20/21/22-48/20であり、GHS区分3-4に相当する。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 | 危険 | H311: 皮膚に接触すると有毒 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P361: 汚染された衣類を直ちに全て脱ぐこと。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
NICNAS(2000)にウサギのLD50値は560 mg/kg、ラットのLD50値は1,043-4,127 mg/kgと記載されている。値の低いウサギのLD50値に基づき、区分3とした。なお、EU-Annex IはXn; R20/21/22-48/20であり、GHS区分3-4に相当する。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体のため、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
20℃の飽和蒸気圧12 Pa(EU-RAR(2003))に基づくと20℃の飽和蒸気圧は0.54 mg/Lであり、ラットのLC50値(4時間)が3.07 mg/Lとの報告(NICNAS(2000))に基づき、区分4とした。なお、EU-Annex IはXn; R20/21/22-48/20であり、GHS区分3-4に相当する。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | EU-RAR(2003)およびNICNAS(2000)において、以前の試験(BASF(1941、1953))ではウサギに対し強い(severe)皮膚刺激性が認められているが、最近の試験(HRC(1978)、BASF(1996))ではラット、モルモットに対しほとんど刺激性が見られないことに基づき“皮膚刺激性ではない”と結論されているため、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
NICNAS(2000)、EU-RAR(2003)に、ウサギ6匹中5匹にスコア3の角膜混濁が見られ、症状は可逆的でなかったと報告されている。よって、区分1と判断した。なお、EU-Annex IはXi; R37-41であり、GHS区分1に相当する。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないため、分類できない。なお、Priority1のEU-RAR(2003)には、皮膚感作性がなくタンパク結合性が弱いことから呼吸器感作性を生じるとは予測されないと記述されている。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | Priority1のNICNAS(2000)が、モルモットを用いたBuehler試験の結果から皮膚感作性物質に該当しないとしている。よって、区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | EU-RAR(2003)において、体細胞を用いるin vivo変異原性試験(マウス小核試験)、および体細胞を用いるin vivo遺伝毒性試験(ラットDNA結合試験)が陰性であり、in vitroでのヒトリンパ球を用いた染色体異常試験、マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験、Ames試験等も陰性であることが報告されている。よって、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC(1999)、NICNAS(2000)、EU-RAR(2003)は吸入暴露によるラットの肝細胞癌、鼻腔の腺腫・腺癌、喉頭の扁平上皮癌を報告している。IARC(1999)は動物の発がん性の証拠が限定的であることからグループ3としたが、EU-RAR(2003)およびNICNAS(2000)は、ラット以外の動物種で発がん性試験が行われておらず種(ラット)特異的な発がんであるかどうか判断できないこと、また非遺伝毒性メカニズムによるものの発がんメカニズムが明確でないことから、ラットの腫瘍からヒトでの発がんの可能性を否定できないとし、発がんカテゴリー3、R40としている。EU-RAR(2003)およびNICNAS(2000)の見解を採用し、区分2とした。なお、ACGIH(2003)は吸入暴露されたラットで肝臓、鼻腔、喉頭の腫瘍の他、肺腺腫も見られることを報告し、GHS区分2に相当するA3に分類している。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | EU-RAR(2003)には、反復暴露された動物で生殖器への有害影響は見られず、生殖能に対する有害作用を示唆する証拠はないこと、また、ラットを用いた吸入投与による発生毒性試験で催奇形性、胎児毒性が見られなかったことが記載されている。よって、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用、気道刺激性) | 警告 |
H335: 呼吸器への刺激のおそれ(麻酔作用、気道刺激性) H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用、気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
EU-RAR(2003)によれば、吸入暴露されたヒトでの麻酔作用、倦怠感が報告されており、また、ラットなどの動物で吸入暴露により鼻汁、僅かな粘膜刺激が観察されているので、区分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。なお、EU-Annex IはXi; R37-41であり、気道刺激性に相当する。また、死亡動物の剖検では肝臓および腎臓が標的臓器とされているが、生存動物の剖検ではそれらの臓器への影響は認められていない(EU-RAR(2003))。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(呼吸器、肝臓、造血系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(呼吸器、肝臓、造血系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
EU-RAR(2003)に5 ppm(90日換算値0.0089 mg/L)以上で吸入暴露されたマウス、15 ppm(90日換算値0.027 mg/L)以上で吸入暴露されたラットにおける嗅上皮の萎縮が報告されている。またカタル性鼻炎や、鼻腔、喉頭、気管、肺の微細な変化等、呼吸器系への局所影響が認められている。よって、区分1(呼吸器)とした。 10 ppmで3ヶ月間吸入暴露されたラットの肝細胞に肥大などの影響が見られ(NICNAS(2000))、15 ppm(90日換算値0.027 mg/L)で吸入暴露されたラット、マウスにおいて肝臓重量の増加、肝小葉中心性の類壊死が観察されている(EU-RAR(2003))。またEU-RAR(2003)では、5 ppm以上の吸入暴露はマウス、ラットの肝臓に細胞障害性の影響を与えると結論している。よって、区分1(肝臓)とした。 EU-RAR(2003)に、10 ppm(暴露期間は3か月以上、90日換算値0.045 mg/L)あるいは15 ppm(90日換算値0.027 mg/L)以上の吸入暴露により、ラットにおいて赤血球数、ヘモグロビン値、ヘマトクリット値の統計的に有意な低下が観察され、貧血を生じると記載されている。また、血小板数の増加なども認められている(EU-RAR(2003))ことから、区分1(造血系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - | - | - | - | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - | - | - | - | - | - |
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