GHS分類結果

名称:1,2,4-triazole
CAS番号:288-88-0

結果:
物質ID: 14
分類実施者: 経済産業省
分類実施年度: 平成19年度
使用マニュアル: GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 - - - - - -
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) - - - - - -
3 エアゾール - - - - - -
4 支燃性/酸化性ガス - - - - - -
5 高圧ガス - - - - - -
6 引火性液体 - - - - - -
7 可燃性固体 - - - - - -
8 自己反応性化学品 - - - - - -
9 自然発火性液体 - - - - - -
10 自然発火性固体 - - - - - -
11 自己発熱性化学品 - - - - - -
12 水反応可燃性化学品 - - - - - -
13 酸化性液体 - - - - - -
14 酸化性固体 - - - - - -
15 有機過酸化物 - - - - - -
16 金属腐食性物質 - - - - - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分4 警告 H302: 飲み込むと有害 P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
P330: 口をすすぐこと。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
IUCLID(2000)にあるラットLD50値(1,650、1,648、1,750 mg/kg)に計算式を適用して得られたLD50値1,683 mg/kgに基づき区分4とする。 なお、EU Annex IはR22でありGHS区分3〜4に相当する。
1 急性毒性(経皮) 区分5 - 警告 H313: 皮膚に接触すると有害のおそれ P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 IUCLID(2000)にあるラットのLD50値(雄:4,200 mg/kg、雌:3,129 mg/kg)の内、低値の3,129 mg/kgに基づき区分5とする。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義による固体であるため、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - IUCLID(2000)に、匹数は不明だがウサギに24時間適用、7日間観察の試験で「刺激性なし」とあるが、Priority1の情報ではないので分類できないとする。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2 警告 H319: 強い眼刺激 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
P264: 取扱後は...よく洗うこと。
P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
IUCLID(2000)に、匹数は不明だがウサギに50 mg適用、7日間観察の試験で「高い(highly)刺激性」とある。これは区分2Aもしくは区分2Bに相当すると考えられるが、細区分の根拠としては不十分なので区分2とする。なお、EU Annex IはR36でありGHS区分2に相当する。
4 呼吸器感作性 分類できない - - - - データがなく分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データがなく分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - IUCLID(2000)に、in vitroのAmes試験で陰性の結果があるが、in vivoの試験結果がないので分類できないとした。
6 発がん性 分類できない - - - - データがなく分類できない。
7 生殖毒性 区分2 警告 H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。
P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。
P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P281: 指定された個人用保護具を使用すること。
P405: 施錠して保管すること。
P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。
Priority2のIUCLID(2000)に、ラットを用いた発生毒性試験で、親動物に体重減少以外の症状の記載がない用量(200 mg/kg/日)で胚吸収による仔の喪失と奇形(口蓋裂、四肢奇形)が増加したとあるので、区分2とする。なお、一次文献はメーカー企業の試験レポート(Bayer(1988))のため、精査は行わなかった。また、EU Annex IはCat3; R63でありGHS区分2に相当する。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データがなく分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - Priority2のIUCLID(2000)に、ラットを用いた用量167 mg/kg/日、13週間の試験で、肝臓変性の記載がある。同じくPriority2のRTECS(1997)にはラットを用いた用量364 mg/kg/日、13週間の試験で、中枢神経系と腎臓の異常の記載がある。しかし、何れも区分2のガイダンス値100 mg/kg/日を上回る用量であり、ガイダンス値を含む用量の範囲内で実施された試験はないため、データ不足であり分類できないとした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データがなく分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) - - - - - -
11 水生環境有害性(長期間) - - - - - -


分類結果の利用に関する注意事項:
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 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)


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