名称:Butylated hydroxyanisole(BHA)
CAS番号:25013-16-5
物質ID: | 20 |
分類実施者: | 経済産業省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10 版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - | - | - | - | - | - |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | - | - | - | - | - | - |
3 | エアゾール | - | - | - | - | - | - |
4 | 支燃性/酸化性ガス | - | - | - | - | - | - |
5 | 高圧ガス | - | - | - | - | - | - |
6 | 引火性液体 | - | - | - | - | - | - |
7 | 可燃性固体 | - | - | - | - | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - | - | - | - | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - | - | - | - | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - | - | - | - | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - | - | - | - | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - | - | - | - | - | - |
13 | 酸化性液体 | - | - | - | - | - | - |
14 | 酸化性固体 | - | - | - | - | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - | - | - | - | - | - |
16 | 金属腐食性物質 | - | - | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラットを用いた経口投与試験のLD50 4,000 mg/kg(PATTY(5th, 2005))、5,000 mg/kg(PATTY(5th, 2005))、2,500 mg/kg(PATTY(5th, 2005))、2,200 mg/kg(HSDB(1995))、2,200 mg/kg(JECFA(1980))、5,000 mg/kg(JECFA(1980))に基づき、計算式を適用して得られたLD50=2,578 mg/kgから、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体であるため、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | PATTY(5th, 2005)に「BHAは刺激性物質ではない」とある。引用文献を精査した結果、「最小限(minimal)」あるいは「わずかな(slight)」皮膚刺激、「皮膚刺激性なし」とのデータが多数存在するため、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | PATTY(5th, 2005)に「BHAは刺激性物質ではない」とある。引用文献を精査した結果、BHAに暴露されたウサギにおける眼刺激性は「最小限(minimal)」との記述や、結膜の発赤、虹彩炎などの症状が見られないとの報告があるため、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | PATTY(5th, 2005)の引用文献に、鼻炎や喘息の既往がありBHAのアレルギーが疑われる患者に経口暴露した時、症状の再燃が見られることが報告されているが、吸入暴露のデータではない。また、どのようなアレルギーを有するか不明なため、採用できない。その他に吸入暴露による呼吸器感作性を調べたデータはないので、データ不足のため分類できないとした。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
JECFA(1980)に、パッチテスト(112名)で皮膚感作性が見られたことが報告されている。また、PATTY(5th, 2005)にもヒトのアレルギー性接触皮膚炎についての記載があり、引用文献を精査した結果、548名のパッチテストでも皮膚感作性が観察されていることから、区分1とした。なお、この文献では化粧品やハンドクリーム中のBHAによる接触性皮膚炎の症例も複数、報告されている。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 細菌を用いたin vitro復帰突然変異試験、ラット骨髄血球細胞を用いたin vivo小核試験で陰性である(NTP DB(Access on January 2008))ため、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARC 40(1986)がグループ2Bと分類しており、JECFA(1989)に1%(ラットでの換算値は500-1000 mg/kg)で混餌暴露されたラット等での前胃の腫瘍が報告されていることに基づき、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
出生前後に経口暴露されたマウスに探索行動の増加、帰巣反応の減少などの神経行動学的作用が観察されたが、親動物の一般毒性については記載されていない(PATTY(5th, 2005))。一次文献(Stokes & Scudder(1974))を精査した結果、親動物の一般毒性について記載されていなかったため、区分2とした。マウスは出生前から離乳後、試験時(6〜7週齢)まで暴露されていた。なお、暴露による催奇形性は観察されず(JECFA(1983))、3世代にわたるラット繁殖試験で生殖機能への有害影響が見られなかったこと(JECFA(1980))が報告されている。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
BHAに経口暴露されたヒトで眠気が観察されているため(JECFA(1980))、区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ガイダンス値を超える0.5%(250-500 mg/kg相当)で混餌暴露されたラットの一部に肝臓の比重量の増加が見られたが、肝臓を始め、腎臓、脾臓などに組織学的変化は観察されなかった(JECFA(1980))ため、区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - | - | - | - | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - | - | - | - | - | - |
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