名称:次亜塩素酸リチウム
CAS番号:13840-33-0
物質ID: | 07-D32 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: |
GHS分類マニュアル(H18.2.10版) 技術上の指針(H17.12.6版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団として、「O-ハロゲン」を含むが、火薬としての用途がないので火薬としての評価は不明であり、分類できないとした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 不燃物と考えられるが、データ不足のため分類できないとした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団として、「O-ハロゲン」を含むが、酸化性物質に分類されるので定義から除外され、分類対象外とした。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 不燃物と考えられるが、データ不足のため分類できないとした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 不燃物と考えられるが、データ不足のため分類できないとした。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水に可溶という文献があるので水に対して安定であると考えられ、区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分2 | 危険 | H272: 火災助長のおそれ:酸化性物質 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P221: 可燃物と混合を回避するために予防策をとること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
国連危険物輸送勧告 クラス5.1 容器等級IIに分類(UN1471)されているので区分2とした。 | |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではラットLD50値:850mg/kg(RTECS, 2005、IUCLID, 2000、HSDB, 2005)に基づき、区分4となっている。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではIUCLID(2000)のウサギLD50値:>2000mg/kg、およびRTECS(2005)のウサギLDLo値:2000mg/kgに基づき、区分5となっている。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSDB(2005)の皮膚に中等度ないし重度の損傷をおこすとの記述、HSFS(2003)の皮膚を重度に刺激するとの記述、ならびにIUCLID(2000)のウサギを用いた試験で皮膚腐食性が認められたとの記述から、区分1A-1Cとなっている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSFS(2003)の接触により眼を重度に刺激するとの記述、ならびにIUCLID(2000)の動物を用いた眼刺激性試験で腐食性が認められたとの記述から、区分1となっている。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARC vol.52(1991)でグループ3に分類されていることから区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
RTECS(Access on Aug 2007)にラットでの経口投与による催奇形性試験において、親動物についての記載はないが、胎児の低生育(stunted fetus)および筋骨格系異常が認められたとの記述があり、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 参考:類似物質の次亜塩素酸カルシウムについての国のGHS分類ではHSDB(2005)およびHSFS(2003)の吸入により肺を刺激し、肺水腫おこす可能性があるとの記述から、呼吸器が標的臓器と考え、区分2(呼吸器)となっている。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=0.037 μg/L(AQUIRE, 2007)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | 急性毒性区分1であるが、リチウムイオンの毒性はこのデータほど強いとは考えられず、リチウム(無機金属)は急速分解性は無いものの、次亜塩素酸リチウムそのものの環境中での挙動を明らかにする必要があるため、分類できない。 |
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