名称:3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩
CAS番号:612-83-9
物質ID: | 95 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: |
GHS分類マニュアル(H18.2.10版) 技術上の指針(H17.12.6版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性または自己反応性に関する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、フッ素および塩素を含まない有機化合物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分5 | - | 警告 | H303: 飲み込むと有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | 3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩(CAS: 612-83-9)を用いたデータで、ラットでLD50 = 3.82 g/kg体重である(ATSDR, 1999)ことから、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体であり、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩(CAS: 612-83-9)について、ウサギ皮膚で刺激性は確認されなかったとの報告があるが(ATSDR 1999)、これ以外の情報が無いことから、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩(CAS: 612-83-9)について、ウサギで激しい眼刺激性(紅斑、化膿、角膜混濁)がある(ATSDR(1999))ことから、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | 3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩について、in vitro変異原性試験として、ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験で陽性との報告が得られている(NTP DB, Access on Nov. 2007)が、適切なin vivo試験の結果が得られておらず、分類できない。 なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
6 | 発がん性 | 区分1B | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
U.S. NTP(2005)が3,3-ジクロロベンジジン及び3,3-ジクロロベンジジン二塩酸塩をRに、EU(2007)がsalts of 3,3'-dichlorobenzidineについてCarc. Cat. 2に分類していることから、区分1Bとした。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 なお、3,3'-ジクロロベンジジン(CAS: 91-94-1、NITE GHS分類ID138)の分類結果も参照のこと。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩(CAS_612-83-9)の魚類(ゼブラフィッシュ):96-hLC50=3.3 mg/L(IUCLID, 2007)から、区分急性2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
3,3'-ジクロロベンジジン二塩酸塩(CAS_612-83-9)が急性区分2であり、急速分解性が無い(BIOWIN, 2007)、BCF=507(IUCLID, 2007)ことから、区分慢性2とした。 |
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