名称:2-クロロ-4-ニトロアニリン
CAS番号:121-87-9
物質ID: | 1-111 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 化学構造にニトロ基を含み、酸素収支の計算値が-116であるが、分解開始温度及び分解エネルギーのデータがない。国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1で容器等級がIII、国連番号が2237(ICSC,2000)であるので、区分外とした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1で容器等級がIII、国連番号が2237(ICSC,2000)であるので、区分外とした。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス6.1で容器等級がIII、国連番号が2237(ICSC, 2000)であり、4.1でないため区分外とした。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点522℃(ICSC,2000))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告がクラス・区分6.1で容器等級がIII、国連番号が2237(ICSC,2000)であるので、区分外とした。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50値は6,430、6,800-10,000 mg/kg(IUCLID(2000))と記述されているが、低値であり、かつHSDB(2008)でも採用されているデータである6,430mg/kgを採用し、区分外とした。 なお、EU分類はXn;R22である(EU-Annex I)。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギを用いた24時間パッチテストで「slightly」な刺激性を示す(IUCLID(2000))との記述がある。長時間での試験で区分外相当ではあるが、List2の情報源のデータで、OECD TG準拠、GLPが不明であり、これ以外のデータがないので、分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | ウサギを用いた試験で「not irritating」(IUCLID(2000)、HSDB(2007))との記述があるが、データ不足なので分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットのBuehler試験(OECD TG 406、GLP)で「not sensitizing」(IUCLID(2000))との記述があり、HSDB(2007)にも採用されているので区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(ハムスターの赤血球を用いた小核試験(OECD TG 474、GLP))で陰性(IUCLID(2000))との記述があるので区分外とした。 なお、in vitroでもチャイニーズハムスター培養細胞を用いたHGPRT試験(OECD TG 476、GLP)で陰性の結果があるが、ネズミチフス菌、大腸菌を用いた復帰突然変異試験(OECD TG 471、GLP)では陽性結果が得られている(IUCLID(2000))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験で、「メトヘモグロビン血症のみ見られた」(IUCLID(2000))旨の記述があるが、投与量が不明であるため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 雄ラットを用いた経口投与試験で、腎臓、肝臓、精巣の変性や機能退行、メトヘモグロビン血症(IUCLID(2000))などの記述がある。これらの影響は区分2のガイダンス値の範囲外でみられた影響であるが、ガイダンス値の範囲内での毒性は不明であり、他の暴露経路による試験データもないので、分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 1.7 mg/L(AQUIRE, 2008)から区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分2であり、急速分解性がない(4週間の標準法でBODによる分解度:-4%(既存点検, 2008))ことから、区分2とした。 |
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