名称:(1'S-トランス)-7-クロロ-2',4,6-トリメトキシ-6'-メチルスピロ[ベンゾフラン-2(3H),1'-シクロヘキサ-2'-エン]-3,4'-ジオン
CAS番号:126-07-8
物質ID: | 2-018 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素を含まず、塩素および酸素を含む有機化合物であるが、この塩素および酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | List3の情報で、ラットを用いた経口投与試験のLD50値>10,000 mg/kg(RTECS(1982))から区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分1B | 危険 | H340: 遺伝性疾患のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
生殖細胞を用いるin vivo 変異原性試験(マウス精母細胞を用いる染色体異常試験)で陽性(IARC 79(2001))との記述から区分1Bとした。 | |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARCでグループ2B(IARC 79(2001))であることから、区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分1B | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
雌ラットを妊娠6-15日に経口投与した試験で、「尾部奇形、無眼球、鎖肛、脳脱出などの奇形がみられた」(IARC 79(2001)との記述がある。これらの奇形は用量依存性がなかったが、この引用文献(Science 175(1972))を確認したところ、母動物に体重減少がみられる用量で胚吸収の増加、胎児体重減少、尾部異常が観察されたと記述されている。以上から区分1Bとした。 なお、「妊婦への投与で胎児毒性の可能性あり」(HSDB(2002))との記述がある。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(全身毒性) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(全身毒性) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについて、「高頻度の症状: 頭痛、低頻度の症状: 吐き気、嘔吐、下痢、胸焼け、角口内炎、不眠症、異常な疲れ」(HSDB(2002))との記述がある。以上から区分2(全身毒性)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、皮膚) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、皮膚) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトについては、IARC 79(2001)に「ポルフィリン代謝の阻害」との記述があり、この引用文献(Crit. Rev. Toxicol. 27(1997))を調査したところ、「マウスの肝臓において本物質が引き起こしたポルフィリン蓄積に、肝細胞の損傷、壊死、炎症が続いて起こる。同様の変化は、ヒトの肝細胞腫瘍発現リスクの増加に関係したポルフィリン症として知られているが、マウスのモデルと比べて本物質投与におけるヒトのポルフィリン発生(porphyrogenic)影響は中等度であった」との記述があった。実験動物については、IARC 79(2001)に「肝臓の肥大、肝細胞損傷、壊死、炎症を伴うポルフィリン症、マロリー体の形成、甲状腺肥大」と記述されている。この、動物における肝臓での影響は区分2のガイダンス値の範囲外でみられたが、IARC 79(2001)の引用文献の記述も考慮すると、ヒトに対する有害性を否定できないため、区分2(肝臓)とした。また、HSDB(2002)に、ヒトについて、「皮膚に寒冷じんましん、温暖じんましん、光過敏性、扁平苔癬、紅斑、多形性紅斑、発疹様の水疱、麻疹様発疹等の反応」との記述があり、この引用文献(Gilman, A.G., T.W. Rall, A.S. Nies and P. Taylor(eds.). Goodman and Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics. 8th ed.(1990))を調査したところ、本物質は経口医薬品であり皮膚について副作用があると記述されていたことから、区分2(皮膚)とした。以上より、全体として区分2(肝臓、皮膚)とした。 なお(HSDB(2002))には、急性ポルフィリン症患者、肝機能不全患者、薬過敏症患者、妊婦への投与は禁忌と記述されている。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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