名称:ベンゾグアナミン
CAS番号:91-76-9
物質ID: | 20A2017 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素、塩素、フッ素を含まない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値=933mg/kg(SIDS(2001)は区分4に該当する。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットLC50値=2.932 mg/L(SIDS(2001))は区分4に該当する。なお、飽和蒸気圧濃度は75.8×10E-7 mg/Lであり、試験は粉塵(ミスト)で試験されたと考えられる。 | |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの刺激性試験でnot irritation(SIDS(2001))と言う結果により区分外。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギの眼の刺激性試験でmildという結果(SIDS(2001))により区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスを用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)で陰性の結果に基づき区分外とした。なお、in vitro変異原性試験ではAmes testで陰性、染色体異常試験で陽性、陰性という結果がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | マウスおよびラットを用いた18ヶ月間の経口投与試験で陰性(SIDS(2001))の報告があるが、現在の試験ガイドラインに比べ不十分な試験プロトコールを使用しているため発がん性を評価するのに不十分(SIDS(2001))との記述があり、分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422 GLP対応)において、親動物の生殖機能に関しては、性周期、交尾率、授胎率、交尾所要日数、黄体数および着床痕数に当該物質の影響は認められず、また、妊娠期間、出産児数および出産率にも影響は認められなかった。一方、母動物の分娩時の観察では、分娩直後の哺育行動の不良が認められ、また、哺育期間の観察においても、児の回集、授乳、保温などに哺育行動の不良が認められた。これらのことから、当該物質の周産期投与による分娩および哺育行動への影響が示唆された。母動物の哺育行動の不良に起因した死産率の増加及びそれに伴う出生率の減少がみられ、また新生児の4日の生存率の減少、新生児の体重では、雌雄とも出生時の体重が低く、哺育4日においても増加抑制がみられたことから、胎生期および哺育期の当該物質による胎児および出生児の発育に及ぼす影響が示唆された(厚労省報告(access on 5.2008))。以上の記述があり、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた90日間の反復経口投与試験(OECD TG 408 GLP対応)において、NOAELは19mg/kg/dayであり、173mg/kg/dayで血液学的検査では血漿アラニンアミノトランスフェラーゼ、ビリルビンの増加、病理組織学検査では小葉中心性の肝細胞肥大、重度の脾臓の髄外造血、腎臓の球状帯細胞の空胞形成と肥大、炎症性の細胞浸潤を伴った膵臓の外分泌細胞の変性、腎臓と脾臓の重度のヘモジデリン沈着が認められたとの記述がある(SIDS(2001))。以上の所見は区分2のガイダンス値を超えており区分外に相当するが、区分2のガイダンス値上限付近の用量で試験が行われていないため明確に区分外とはいえず、また経皮及び吸入の経路でのデータがないため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 | - | - | H402: 水生生物に有害 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=52 mg/L(環境省生態影響試験, 1998)から区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分3であり、急速分解性がない(難分解、BODによる分解度:2%(既存点検データ, 1979))が、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC=1.9 mg/L(環境省生態影響試験, 1998)から区分外とした。 |
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