名称:ピグメントエロー 34
CAS番号:1344-37-2
物質ID: | 20A2062 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(IUCLID,2000) |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(IUCLID,2000) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性(IUCLID,2000) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水に不溶(Ullmanns(6th, 2003), IUCLID(2000))であるため区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットのLD50値が>5000 mg/kg(OECD TG401, 非GLP)(IUCLID,2000)であり区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD TG404、非GLP)によると「刺激性無し」(IUCLID(2000))との記述より区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD,TG405、非GLP)によると「刺激性無し」(IUCLID(2000))のとの記述より区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitro変異原性試験(Ames試験、CHO細胞を用いた細胞遺伝学的試験と姉妹染色分体交換試験)(IUCLID,2000)で複数指標の陽性があるが、in vivo試験のデータがなく、in vitro試験陽性の強度が不明のため分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 区分1B | 危険 | H350: 発がんのおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
IARCでは「無機鉛化合物として」2Aに分類されているため、区分1Bとした。ラットを用いた試験(HSDB,2005)があるが、試験物質をステンレススチールのメッシュ状小球に入れてラットの細気管支下部に埋め込むという特殊な投与方法であるため、分類の根拠とはしなかった。 | |
7 | 生殖毒性 | 区分1 | 危険 | H360: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質に関する試験結果はないが、鉛は胎盤を通過.し、出生前後の暴露は仔の神経発達へ影響する。また雌雄の生殖能力へ影響する(HSDB,(2005))との記載がある。またEU分類によると、R61,62でありることから区分1とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(腎臓、消化器、脳神経系) | 危険 | H370: 臓器の障害(腎臓、消化器、脳神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質についての試験結果がないため、無機鉛化合物の影響を基に分類するものとする。 鉛急性中毒により血中鉛濃度が1250または1500μg/lのヒトで近位尿細管上皮の機能障害が報告されている(DFGOT 17(2002))。一方血中鉛濃度が400〜1750μg/lの31人の鉛中毒患者で毒性症状や腎臓障害はみられなかったとの報告もある(DFGOT 17(2002))。疝痛は高濃度の急性鉛中毒の初期症状で、腹痛、便秘、けいれん、悪心、嘔吐、食欲不振、体重減少などが特徴である。重篤な消化管障害を起こす濃度では脳症を起こすとの報告もある(ATSDR, 2007)。 以上より、区分1(腎臓、消化器、脳神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系、腎臓、神経系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(血液系、腎臓、神経系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ビーグル犬の90日間混餌試験で骨髄への影響とネフローゼが71.3mg/kg体重以上の群でみられた(HSDB,2005、IUCLID,2000)。また、DFGOT 17(2002)の「鉛および無機化合物」のヒトでの反復暴露の項では、「腎臓、血圧、甲状腺、神経系について記載し、閾値濃度設定の項で以下のようにまとめている。鉛の毒性作用で男性女性とも最も鋭敏な項目は神経行動系の抑制である。他に鉛特有の影響として末梢神経系、腎臓、血液合成系の阻害がより高濃度でみられるようになる。鉛の職業暴露における閾値濃度は中枢神経系での無毒性量から導き出される」の記述があることから、血液系、腎臓、神経系が標的臓器と考えられた。 以上より、区分1(血液系、腎臓、神経系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
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