名称:4‐(2‐メチル‐4‐クロロフェノキシ)酪酸(別名MCPB)
CAS番号:94-81-5
物質ID: | 20A2083 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、不燃性(HSDB(2007))の記載がある。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団および自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、不燃性(HSDB(2007))の記載がある。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、不燃性(HSDB(2007))の記載がある。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B、Si、P、Ge、As、Se、Sn、Sb、Te、Bi、Po、At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 塩素、酸素を含むが、炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体のための試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値=4300mg/kg、1570mg/kg、680mg/kgおよびマウスのLD50値=800mg/kg(全て(HSDB(2007))のデータがあり、このうち用量の低い値(680mg/kg、800mg/kg、1570mg/kg)を根拠に区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50値>10000mg/kg(HSDB(2007))により区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 腐食性はない(HSDB(2007))という情報はあるが、具体的な試験結果がないので分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | 重度の眼刺激(HSDB(2007))という情報はあるが、データがないので分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | イヌを用いた経口投与試験で胆肝機能検査用色素のスルホブロモフタレイン(BSP)の残留量の増加や体重増加抑制や尿細管萎縮などの一般毒性影響の見られる用量で、小精巣・精子形成活動の減少・前立腺の未成熟などが認められ(IRIS(2002))、また、ラットを用いた経口投与試験で肝葉の退色や肝臓・腎臓の絶対及び相対重量の増加などの一般毒性影響の見られる高用量でも、行動・外観・成長率・飼料消費・血液・尿検査などへの影響は観察されなかった(IRIS(2002))との報告はあるが、親動物の生殖毒性や仔の発生毒性を示す明確な情報がなく、データ不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | イヌ(雄)を用いた13週間の経口投与試験において用量40 mg/kg/dayで胆肝機能検査用色素のスルホブロモフタレイン(BSP)の残留量の増加、臓器重量比の減少、尿細管萎縮、前立腺の未成熟または萎縮など(IRIS(2002))が観察され、また、ラットを用いた90日間の経口投与試用量40 mg/kg/dayで肝葉の退色や肝臓・腎臓の絶対及び相対重量の増加など(IRIS(2002))が見られたが、いずれも病理組織学的所見の記述がなく分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(ブルーギル)での96h-LC50=3.3mg/L(HSDB, 2007)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 | - | H411: 長期継続的影響によって水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分2であり、急速分解性が無いと推定される(SRC: BioWin V4.10)ことから、区分2とした。 |
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