名称:4‐クロロフェノキシ酢酸(別名4‐CPA)
CAS番号:122-88-3
物質ID: | 20A2109 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性又は自己反応性に関連する原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素を含まず、塩素及び酸素を含む有機化合物であるが、この塩素と酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 融点が55℃以上の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。なお、溶液は黄銅、亜鉛、銅を腐食する(HSDB(2003))の記載がある。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50 = 850 mg/kg(HSDB(2006))、2703mg/kg(EPA RED(Access on March, 2009))のうち毒性の強いLD50に基づき区分4とした。なお、EU分類はR22である。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギLD50 > 2000 mg/kg(HSDB(2006))により分類JISに従い区分外(国連GHSの区分5または区分外)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50>5.25mg/L(EPA RED(Access on March, 2009))に基づき区分外とした。飽和蒸気濃度は0.0032mg/Lであり、粉塵によるばく露と考えられる。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験において、刺激性はない(non-irritating)との報告(HSDB(2006);EPA 738-R-97-001 March 1997)により区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた眼刺激性試験で、強い眼刺激物(severe eye irritant)の報告(HSDB(2006);EPA 738-R-97-001 March 1997)があり、区分2とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験において、感作性なし(no sensitization)との報告(HSDB(2006);EPA 738-R-97-001 March 1997)により区分外相当であるが、リスト2のデータであることから分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivoの試験データがなく分類できない。なお、in vitro変異原性試験では細菌(ネズミチフス菌、大腸菌)を用いた試験とマウスリンパ腫細胞を用いた試験では陰性結果(HSDB(2006))が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットの器官形成期に経口投与した発生毒性試験の高用量群で、母動物が体重増加抑制に加え一般症状として振戦、非協調的運動などを示し、胎仔には体重減少、胸骨と頸肋の骨格変異が見られたが、催奇形性およびその他の悪影響についての記述はない(HSDB(2006))。しかし、親動物の性機能、生殖能に及ぼす影響に関してデータがないため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた試験の2703mg/kgの用量で、よろめき, 運動性減弱、痛みへの回避の欠失などの症状がみられているが(EPA RED(Access on March, 2009))他にデータがなくデータ不足で分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた13週間反復経口投与試験におけるNOELが2000 ppm(132 mg/kg/日(雄)、153 mg/kg/日(雌))であり(HSDB(2006))、ガイダンス値範囲区分2の上限を超えているため区分外(経口)相当であるが、リスト2のデータであり、他経路の情報がなく分類できないとした。なお、雄の最高用量8000 ppm(517 mg/kg/day)では肝臓のリンパ組織球性細胞浸潤と肝細胞壊死の発生率増加がいずれも軽度ながら見られた(HSDB(2006))。また、イヌを用いた13週間反復経口投与試験も実施されているが、試験物質の直接的影響はなく、NOELは最高用量500 ppm(17.4〜18.6 mg/kg/day)と報告されている(HSDB(2006))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ブルーギル)での96h-LC50>180mg/L(AQUIRE, 2008)であることから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性分類が区分外であり、難水溶性でない(水溶解度=957mg/L(PHYSPROP Database, 2008))ことから、区分外とした。 |
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