名称:3,7‐ジメチル‐2,6‐オクタジエナール(別名シトラール)
CAS番号:5392-40-5
物質ID: | 20A2136 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点91℃(Chapman(ver.16.1, 2008), NFPA(13th, 2006))に基づいて、区分4にした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、および自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が225℃(SIDS(access on 8. 2008))である。分類指針において発火点70℃以上は区分外である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットにおける、LD50値 4960および6800mg/kg bw(SIDS, access on 8. 2008)に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびウサギにおけるLD50値 2000以上および2250mg/kg bw(SIDS, access on 8. 2008)に基づきJIS分類基準の区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギ24時間暴露試験では「中程度から強度(markedly)の刺激性」「中程度の紅斑および浮腫」を示した(SIDS, access on 8. 2008)。EU分類においてもR38(区分2または3相当)であり、ヒトにおいて1から8%溶液(溶媒不明)を48時間適用した場合には刺激性はなかったとの報告があるが、1,4,8%(ワセリンに混合)を24時間適用した場合に、8%で僅かな刺激性が認められた(SIDS, access on 8. 2008)ことから、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギにおいて刺激性は認められていない(SIDS, access on 8. 2008)ことから、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトでの疫学データおよびモルモットを用いた動物試験において陽性結果(SIDS, access on 8. 2008)、EU分類にてR43(区分1相当)に分類されている(EU-Annex1, access on 8. 2008)ことから区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの骨髄細胞および末梢赤血球を用いた小核試験(体細胞in vivo変異原性試験)における陰性結果(SIDS, access on 8. 2008)に基づき区分外とした。in vitro試験においては、エームス試験およびチャイニーズハムスターを用いた染色体異常試験(SIDS(access on 8. 2008))において陰性結果を示し、CHO細胞による染色分体交換試験およびマウス胚性幹細胞を用いたDNA損傷試験(JECFA(Series52 Annex4,6, 2004))にて陽性結果を示した。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた試験において、雌雄で発がん性は認められていない。マウスにおける試験では、雌に悪性リンパ腫の増加がみられたが、”悪性リンパ腫とリンパ様過形成の区別は困難であり、不明瞭な証拠”と結論されている(NTP TR-505, 2003)。ラット試験では区分外であるが、マウス試験の結果から分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
妊娠期間にラットに経口投与した試験で、母動物に体重増加抑制がみられる投与量において、着床不全または着床後胚損失による妊娠率の減少(用量依存性)がみられた(JEFCA, series52, Annex4,(2004))ことから、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ラットの14日間経口投与試験で、1140mg/kg day(90日換算175.4mg/kg day)で鼻腔呼吸上皮に扁平上皮化生などの変化がみられている(SIDS(access on 8. 2008))が、ガイダンス値の範囲外であるため分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | H401: 水生生物に毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
魚類(メダカ)の96時間LC50=4.1 mg/L(SIDS, 2001)から区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 急性毒性区分2であるが、急速分解性があり(良分解性、BODによる分解度:92%(既存点検, 1991))、かつ生物蓄積性が低いと推定される(log Kow=3.45(SRC, 2005))ことから、区分外とした。 |
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