名称:メタ-ジニトロベンゼン
CAS番号:99-65-0
物質ID: | 20A2155 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいるが酸素収支が(-)952で、(-)200より小さいので区分外とした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG | - | - | - | - | UNRTDG クラス6(UN No.3443)に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG クラス6(UN No.3443)に分類されている。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS分類における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内の酸素が炭素・水素以外の元素と結合しているが、酸化性に関するデータがないので分類できないとした。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | 危険 | H301: 飲み込むと有毒 |
P301+P310: 飲み込んだ場合:直ちに医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P330: 口をすすぐこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値48 mg/kg、91mg/kg(雄)、81mg/kg(雌)、59mg/kg(いずれもATSDR(1995))の4つのうち3つが区分3であることから区分3とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分4 | 警告 | H312: 皮膚に接触すると有害 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P322: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50=1200mg/kg(OECD TG402)(IUCLID(2000))、ウサギのLD50=1990mg/kg(HSDB(2005))のいずれも区分4に該当する。 | |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた試験(OECD TG 404 GLP)で刺激性なし(IUCLID(2000))の記述より区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 | 警告 | H319: 強い眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 |
ウサギを用いた試験で軽度の刺激性(ATSDR(1995)の結果から区分2とした。なお、ウサギを用いた試験(OECD TG405 GLP)においてi刺激性(IUCLID(2000))のデータがある。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いたMaximization試験(OECD TG406 GLP)で皮膚感作性(陽性率50%)(IUCLID(2000))を示していることから区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo試験の結果がなく、複数指標のin vitro変異原性試験の強陽性の結果もないことから分類できない。なお、in vitro変異原性試験:V79細胞を用いる染色体異常試験で陽性(IUCLID(2000)、AmesTestで陽性(NTP DB(Access on Sep. 2008))の結果がある。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 異性体混合物はIARCがグループ2B(HSDB(2004))、EPAがClassification-D(IRIS(2005))であるものの、本物質についてはデータがなく分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 | 警告 | H361: 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット雌雄経口投与試験で交尾能の喪失、精子産生能の減退、精巣上体尾内の精子減少など、生殖能に影響が見られたとのデータ(BUA Report(1992), HSDB(2005)など)に基づき、区分2とした。 | |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液系、神経系) | 危険 | H370: 臓器の障害(血液系、神経系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた強制経口投与試験においてガイダンスの区分1に相当する25mg/kgの用量でメトへモグロビン(28%)、チアノーゼが認められ(ATSDR(1995))、15mg/kgの用量で造血亢進が認められ(ATSDR(1995))、他のラットを用いた強制経口投与試験において、ガイダンスの区分1に相当する48mg/kgの用量で運動失調(ATSDR(1995))、20mg/kgの用量で弛緩性麻痺が見られる(HSDB(2005))ことから区分1(神経系、血液系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(血液系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた 12週間の強制経口投与試験(週 5日間)で、ガイダンスの区分1に相当する0.75〜6mg/kgの用量で、溶血性貧血に伴う脾臓へのへモジデリンの沈着(1.5 mg/kg)(ATSDR(1995))が見られたことから区分1(血液)とした。なお、ラットの経口投与試験(経口)で精巣上皮から剥離した精巣生殖上皮細胞が精巣上体液中に観察された(HSDB(2005))との報告がある。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(クロレラ)の96時間EbC50=0.24 mg/L(IUCLID, 2000)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(BIOWIN)ことから、区分1とした。 |
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