名称:ジナトリウム ジオキシド(オキソ)シラン;メタけい酸ナトリウム
CAS番号:6834-92-0
物質ID: | 20A2235 |
分類実施者: | 厚生労働省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。(SIDS(access on 12. 2008), ICSC(J)(2004)) |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性であり、発火性がない。(SIDS(access on 12. 2008), ICSC(J)(2004)) |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 不燃性である。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度は200 g/L(20℃)(IUCLID(2000))で、水に対して安定である。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値(1750(雄), 1152-1349(雄雌), 800, 600 mg/kg bw(SIDS(access on Dec. 2008), 1280mg/kg(PATTY(5th, 2001))に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | 危険 | H314: 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
P301+P330+P331: 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P303+P361+P353: 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと/取り除くこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ウサギを用いた4時間適用による複数の皮膚刺激性試験(OECD guideline 404; SIDS(access on Dec. 2008))において、皮膚の壊死(necrosis)が認められ、腐食性(corrosive)であるとの結果が得られていることと、EU分類においてC(腐食性)-R34に分類されていることから、区分1とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
ウサギ眼における試験において、腐食性(corrosive)であるとの情報があることと(IUCLID(2000))、皮膚腐食性物質(区分1)であることから、区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | マウスのLLNA法(OECD-Guideline 429)で陰性の結果および接触による蕁麻疹の一人の症例報告とその人のパッチテストで潰瘍と膨疹の報告(対照の30人は陰性)があるが(SIDS(access on Dec. 2008))、データ不足で分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | マウスの骨髄細胞を用いた染色体異常試験(体細胞 in vivo 変異原性試験)の陰性結果に基づき(SIDS (access on 12 2008))、区分外とした。 なお、in vitro変異原性試験(エームス試験)も陰性結果(SIDS (access on 12 2008))が得られている。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた14ヶ月および2年間の経口投与試験(SIDS(access on Dec. 2008), IUCLID(2000))において、発がん性は認められないが、ラット以外の動物種でのデータがないことから分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | マウスの妊娠期間中の経口ばく露において、仔の発生には影響は認められなかった(SIDS(access on Dec. 2008))が、親動物の性機能および生殖能にに及ぼすデータが不十分であり、分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分2(神経系) | 警告 | H371: 臓器の障害のおそれ(神経系) |
P309+P311: 暴露したとき、又は気分が悪いとき:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた経口投与試験(用量:538-2000mg/kg bw(males), 910-2600 mg/kg bw(females))において嗜眠状態、呼吸数増加、散瞳、痙攣がみられ(SIDS(access on Dec. 2008))、ラットを用いた経口投与試験(用量:1750mg/kg bw)において、無関心, よろめき歩行、呼吸困難が見られている(SIDS(access on Dec. 2008))。また、マウスを用いた経口投与試験(500-1920.8 mg/kg(males), 500-1372 mg/kg(females))(SIDS(access on Dec. 2008))において嗜眠状態が見られている。区分2のガイダンス値の用量にて嗜眠状態、チアノーゼ、散瞳、呼吸麻痺、後肢の麻痺などの神経症状が認められていることから、区分2(神経系)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた3ヶ月間の飲水による経口投与試験(OECD TG408と同様の試験)(用量:200、600、1800 ppm (雄:26.4、76.2、227.1 mg/kg/day、雌:32.1、97.6、237.2 mg/kg/day))においてNOAELはガイダンスの区分2を超える> 227-237 mg/kg bwとされ投与による影響は見られていない。他のラットを用いた3ヶ月間の飲水による経口投与試験(用量:750, 1500 or 3000 ppm (雄23、47,、110 mg/day、雌: 21、37、 84 mg/day))においても(SIDS (access on 12 2008))投与による影響は見られていない。マウスを用いた3ヶ月間の飲水による経口投与試験(用量:雄300, 900, 2700 ppm、雌333, 1000, 3000 ppm))においてNOAELはガイダンスの区分2を超える 260 - 284 mg/kg bwとされ、最高用量で肝重量の増加、雌の白血球数の減少以外に顕著な影響は認められていない。いずれも区分2のガイドライン値で影響は認められなかったとのデータに基づき区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(ゼブラフィッシュ)での96h-LC50=210mg/L(IUCLID 2000)であることから、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性ではなく(水溶解度>200g/L、IUCLID 2000)、急性分類が区分外であることから、区分外とした。 |
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